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24―― 606

 四泊五日の旅行に行くので、クローゼットからスーツケースを取り出した。

「あれ? 鍵、開かない」

 ダイヤル式ロックに三桁の数字を並べたが、スーツケースが開かない。

 変だな。番号は誕生日のはずなのに。


「他に思いつく数字は?」

 瓶コーラ片手に同居人がやってくる。

「てか忘れんなよ」

「うるさいな。ちゃんと、絶対忘れない番号にしたっての」

 コーラの炭酸がしゅわしゅわ弾けている。

「自分の誕生日とか、番号にしたら危なくね?」

「うるっさいなー。あたしもそう思って……あ」

 まさか。

「6、0」口にしながらダイヤルを回す。

 最後の番号を入れると、ケースがかぱっと口を開けた。


「……え。鍵、俺の誕生日?」

「でした」

 恥ずかしさで顔が熱い。

お題元Twitter@Tw300ss様『鍵』

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