表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 波美
3/4

俺の名前はしおり。斉藤栞。

両親は女の子が欲しかったので、

この名前しか考えて居なかったらしい。

そのままその名前が俺の名前となった。


俺はこの女のような名前が疎ましくてしょうがなかった。

いつも女に間違われるこの容姿も気に入らない。

もう29歳にもなろうっていうのに、

髭も産毛しか生えてこない。


俺の職業は美容皮膚科医。

大学の医学部で6年間勉強をし、

その後医師国家資格を取った。

その後も勉強は続き・・・

臨床初期研修を2年間、後期研修を3年やり、

ようやく今の職場、アサヒ美容皮膚科に就職出来た。


ここでの俺の持ち場は主に、

美容脱毛を受け持っていた。


毎日色んなお客が来る。

女の客には女性の担当が付き、

男の担当は俺に任された。


俺は体毛が薄いので、

彼らの気持ちが分からなかった。

毛があった方が男らしくていいじゃないか・・・

そんな風にも感じていた。


客からもよく質問された。


「君、男?

名前も斉藤栞さんだし・・・

女性みたいにキレイだね。」

「貴方も脱毛してるの?

体毛の無い綺麗な体でいいね。」


俺はその度に適当にやり過ごした。

関心を向けられるのがイヤだった。


俺は男にも女にも興味が無かっ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ