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胖姐看中国  作者: 胖姐
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第五十一話 中国はニセ札大国

中国は経済大国ですが、ニセ札大国でもあります。


なんと銀行のATMから出てくるお札がニセ札の可能性があるんですよ!あり得ないでしょ(◎_◎;)

現在、中国では100元(日本円で約1650円)が一番高額の紙幣なのですが、街で買い物をする時に100元札で支払おうとすると、ちょっとした商店ならば、レジでニセ札かどうか、必ず識別機でチェックされます。紙幣を機械にかけて、ブラックライトを当てると、紙幣の特定の場所が光るのです。識別機があるのに、ニセ札が一向に無くならないのはなぜ??


もしも銀行や両替商からニセ札を受け取ってしまい、後できちんと警察に届けて出たとしても、警察から痛くもない腹を探られた挙句に、ニセ札を没収されるだけで、弁償してくれるわけではありません。


だから、私の中国人の友人いわく、


「胖姐さん、もしも銀行からニセ札を受け取ってしまったら、なるべく道端で果物を売っている屋台など、識別機を持っていない場所を狙って、早目に使って下さいね。」


とのことです。……トランプのババ抜きかいっ!( ゜д゜)


1990年代、私が北京に留学していた時に、日本人留学生仲間から1枚の紙幣を見せられました。それは、その当時には、まだ市内で流通していた1元札の旧札でした。


「胖姐さん、実はこのお札はニセ札なんだけど、正しいお札と何が違うか分かる?」

「……うーん、分からない。何が違うの?」

「裏側の図案が、羊の放牧なんだけど、正しいお札よりも羊の数が1匹少ないんだ( ̄― ̄)」

「えーっ(◎_◎;)、ち、ちょっと数えていい?……1匹、2匹、3匹……ありゃ、本当だ。」

「あまり珍しいから、使わずに、内緒でとっておくことにした。中国のいい記念になるよ。」


当時でも1元というのは、ほとんど最低金額に近い紙幣で、校内の売店で肉まんが1つ買えたかどうか……。そんな低額紙幣でも、普通にニセ札があるということに驚かされました。

カラーコピーは今ほど浸透していなかったので、きっとそのニセ札は印刷機できちんと刷られたものだと思います。そんな手間暇かけても、額面はたったの1元。

ニセ札犯に、なぜそんな低額紙幣を選んでニセ札を作ったのか、じっくり聞いてみたい気もします。

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