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胖姐看中国  作者: 胖姐
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第二十六話 香港にたくましく生きる野生の……?

各位読友、新年好!

みなさま、明けましておめでとうございます。


私は、2017年の元旦を香港で迎えました。

今年は中国も香港も12/31~1/2まで3連休なので、観光地も公共交通機関も人であふれていて、正直言って、『……うへぇ~』(;´д`) という感じ。

物価もずいぶん上がっているので、同じ品物ならば日本が一番安く買えるし、食べ物は相変わらず美味しいけれどメニュー単価が高いので、中国文化に興味のある人以外は、香港旅行のメリットは正直減ってしまいました。(実際、日本人観光客を街であまり見かけなかったです)


香港は、ビクトリア湾沿いに高層ビル群がひしめいている大都会のイメージが強いかと思いますが、実際は、市内中心部の繁華街からバスや電車で15~20分くらい乗ったら、それなりに大きな山や森があったり、のどかな漁村や農村があったりして、ずいぶん田舎が残っているんですよ。


現地のTVのニュースでも、


『郊外の自然公園にいる野生の牛(要するに”野良”)が、車にはねられる事故が多発しており、アメリカの牧場で使われている牛止め用柵を交差点に取り付けてほしいと、かねてから住民が陳情しているが、政府の許可が下りずに、未だに事故が続いている。』


と報道していました。


今回、私が香港国際空港のあるランタオ島(大嶼山)の大澳という街まで遊びに行った時、山道をアクセル全開で登る路線バスが突然急停車したかと思ったら、野良牛さんが、車道をのんびりと横切って行きました……。

柴犬のような薄茶色をした牛でした。穏やかな顔付きで、しかも肉付きがまぁまぁ良かったので、観光客が餌をあげているのかも!?!?


香港の野良牛は、もともと現地に住み着いていたのではなく、香港を植民地にしていた英国人が、大昔に持ち込んで牧場を開いていたのが始まりだそうです。郊外で牧場を経営していた人達が、都市の開発に伴って牧場を閉めなければならなくなった時、処分に困った牛をそこら辺に捨てたのが、何時の間にか繁殖して増えちゃったのだとか……。

と、いうことは、あれは野良ではなく捨て牛だったのね~。(´・∀・`)ヘー


郊外の自然豊かな土地に、高級住宅地をたくさん作りたい香港の不動産開発業者が、野良牛を徹底駆除したがっているそうで、自然環境を守りたい保護団体とトラブルになっているらしい……。

現在、香港政府の委託を受けた自然保護団体が、野良牛に識別表示を付けるとともに、避妊手術をしたりして、繁殖をある程度コントロールしているそうです。


香港には野良牛の他、野生の猿、猪、コブラなども生息しています。

野生の猿については、繁華街である"九龍"と、郊外のベッドタウンである"沙田"との中間にある山(ダム湖あり)に、群れが住み着いているみたいで、付近のバス停に、


『野生のサルに注意!餌を与えない、目を合わせない、見つけても大きな声を出さない』


と大きな注意書きがありました。


日本で言えば、用賀と二子玉川の間に、多摩川ではなく高尾山があり、野生の猿が住み着いているような感じでしょうか……。なんだかビックリですよね( ゜Д゜)

二階建てバスがスピードを出して疾走している大きな道路のそばに、猿が住んでいるような大自然が残っているのも、香港の魅力の一つだと思います。


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