第二十一話 祝君聖誕節快楽!
今日はクリスマスイブです。
中国にも、クリスマスを祝う習慣が、香港経由で徐々に浸透してきました。
中国語でクリスマスは『聖誕節』といいます。
すべての宗教が中国共産党の管理下にある国なので、クリスマスといっても、あまり宗教的な行事はなく、どちらかと言うと、日本のクリスマスの過ごし方に近いかも。
家族でご飯を食べたり、コンサートに行ったり、カップルでデートしたり……。
フレンチやイタリアンレストランは、クリスマス時期だけコース料理のみ(事前予約)になったりします。
唯一、宗教的なクリスマス行事で有名なのは、上海の徐家滙のカトリック教会の真夜中の特別ミサくらいかな……。なかなか荘厳で見ごたえがあるそうなのですが、残念ながら参列したことはありません。
外資系企業の入っているオフィスビルや、大都市の中心部にあるショッピングモールは、12月の初めから、綺麗に飾り付けされた大きなツリーをロビーに飾ったり、LED電球のド派手なクリスマスイルミネーションを建物の外側に取り付けたりします。
(このあたりは香港とよく似ている)
ただし、日本や欧米とちょっと違うのは、このクリスマスの飾り付けが、ずっと旧正月明け(1月~2月)まで続くことです。
恐らくサンタクロース(中国語では"聖誕老人")が赤い服を着ており、中国道教の福の神(財神)と見た目がよく似た感じを受けるため、『何となくおめでたそうだから、正月までノリでそのまま飾っちゃえ!』…というところではないでしょうか。いい加減なのか、おおらかなのか……。(;^ω^)
香港だと、イルミネーションを、クリスマス過ぎに旧正月向けの絵柄にリメイクするそうなのですが、上海あたりだと、リメイクせずにそのまま飾っています。
クリスマスツリーに、旧正月用のポチ袋(中国もお年玉の習慣あり)と橙も一緒に飾られていたりして、なかなかカオスですわ。
ちなみに、中国では、クリスマスはお休みではありません。
でも、かつて英国領土だった香港は、クリスマスは連休です。
香港のカレンダーはずるいんですよねー。イースターやクリスマスなど、欧米の習慣からきた連休のほかに、旧正月や中秋節などの中国の習慣に合わせても連休をとるのです。
だから、中国から製品を香港経由で輸入する場合、中国工場から製品は香港に送り出せても、そこから先の通関や輸送がイースターのせいで止まってしまったり……。よく泣かされました。
いずれにしても、皆さんすべての上に楽しいクリスマスが訪れますように……。
クリスマスおめでとう! 祝君聖誕節快楽!




