デート
めんどくさーい体育祭がやっとおわった。
今、私はバス停にいる。
超久しぶりに、彼氏とデートなのだ。
でも・・・・・・・・・・・・・・
彼はなかなかやってこない。
10時待ち合わせで、現在10時15分。
15分って言うのは・・・ちょっと・・・
なんなら15分前にきて、「まった?」「いまきたところ」
なーんていう会話をしてみたいものだ。
私は大きなため息をついて、ベンチに腰掛けた。
忘れているのかもしれない。
そうおもって、彼に電話をかけた。
ワンコールで彼がでたので、少し驚く。
「あ、もしもし?あたしだけど・・・」
「もーすぐつくからまってろよぉー。じゃ。」
ブチッ
ツーツーツー・・・・
携帯が壊れるんじゃないかってほど、私はこぶしを握り締めた。
*
「わりぃー、おくれた。」
あの電話から約15分。
彼がついたのは待ち合わせの時間よりも30分おそい、10時30分だった・・・・
あきれた・・・。本当に。
「あんた、あたしとデートしたくないんじゃないの??」
少しキレ気味にそう言った。
「はぁ?んなわけねえだろぉが。だいたい、10時ってはやくねぇか?」
「10時がはやい?!じゃぁ、てめえは夜まで寝てろ!この夜行性め!」
ちょっと言い過ぎたかな・・・
でも、30分も遅れてきたんだし・・・当然の仕打ちだ。
「・・・じゃぁ、もういいよ。俺、帰る。」
え、えぇええええ!?
ちょちょちょちょ、ちょっとまった
帰る??????
いやいやいやいや!
やばい。。。。。
怒らせた!
「ちょっと、ごめんごめんっ。言い過ぎたっ。ね、おねがい、おこんないでよ!」
彼は口元をゆるめて言った。
「嘘だしー。さ、いこいこ。」
そういって、スタスタ歩き出した。
もう、疲れる。
君といると、本当に疲れる・・・・
*
小さな体を小さく丸めて、自分で自分を守っている。
君は、自分しか、頼れる人がいないの・・・・?
いつも、孤独だったの・・・・?
もう、一人じゃないよ。
私が、いるよ。