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やっぱり、毒舌
皆、体育祭の準備やらなんやらで大忙しだった・・・
本当に間に合うのだろうか、なんて思ったくらいやることが多くて・・・。
でも、ちゃんと今日この日を迎えることができた。
私たちの学校は青、赤、黄、緑、この四色のチームに分けられる。
私たち1組は赤。
2組は黄、3組は緑、4組は青だ。
なんか、赤ってヤル気がでる。
そんなことを思っているのは私だけかな・・・?
「おい!次、借り物だぞ。」
そう声がして、私は振り返った。
私の彼氏がはちまきを2本もって立っている。
「あ、ありがとー。」
「おう。早くいくぞ。」
「うん。」
なんだか、このささいな会話が嬉しかった。
だって、いつも毒舌な彼が、こんなふつうのことを・・・
「ビリにはなるなよ。オマエ、足だけはおせーから。」
だまれ、クソ。
心の中でそうつぶやき、私はためいきをついた。
*
過去の闇にとらわれたまま、君はまだ
もがいているの・・・・?
私は君を、助けたいのに
君はそれを、強がって拒否する・・・
私は
君を、助けたいのに。