夏の教室で
夏真っ盛り。
あついったらありゃしない。私は下敷きをパタパタさせて、厚さをしのいでいた。
扇風機、いい加減つけてくれないかな・・・・
「うちのクラスの扇風機は、今故障中でな、使えないんだ。」
先生のあの言葉・・・。いや、新しいのとか、代用品とかねえのかよ・・・?
私は、隣の席に座っている彼氏を見た。
・・・・・・・アイス食べてるぅー・・・・・・・
見つかったらやばいけど、君って周りの目とかそういうの、全然気にしないからなぁー
そんなことをおもいつつも、私の頭の中では悪魔と天使が葛藤していた。
―アイス食べちゃえよ
―だめよ!学校でそんなもの食べちゃ!
あーーーーーーぶっちゃけ悪魔に賛成なんですけどーーーーーーーーーーーー
私は大きく、ためいきをついた
しょうがない。勝負に出るか。
「ねぇ、アイス一口ちょうだい。」
私は彼にそう頼んだ。
「はぁ?これ、俺の。わかる?食べたいなら、かってこい。はい、以上。」
カッチーン
頭にきすぎて・・・・・もう、リタイア・・・・・・・っす・・・・・・・
*
君って、本当は弱いよね。強がってるけど
本当は
泣きたいし、誰かに頼りたいよね
あたし、どんな君も好きだから・・・・
だから、少しは頼ってよ・・・・