11万人いる! ー セントメディウムの捕囚民
最終エピソード掲載日:2025/12/11
内海に接する芳醇な、セントメディウム王国。古に栄えた南北行路の要所だったが、衰退したいまは大国が奪い合う小国。数十年前からは砂漠の国サハランの属国だ。巨大帝国ビロロンが宣戦布告。迅速な進軍で村や町をすべて落としていった。練度物量ともに卓越する帝国はおごることなく、確実かつ慎重に王都を取り囲んだ。
戦は神の戦いと信じられてる。神の預言を妄信する王家は、降伏勧告する帝国の使者を切り捨てた。民の嘆願も無視して戦うことを宣言する。帝国兵5万人に対して王国軍1万人。滅亡は時間の問題だった。
僕は奴隷兵。大盾持ちとして弓隊に編入させられた。安全なはずの後方部隊が、投げ槍で急襲された。戦線は空転乱。接近する敵に矢は当たらない。重い矢に大楯が貫かれる。仲間の兵が死んでいった。弓隊は壊滅目前だったそこに彼女が現れた。
「やあムズクム。神さま100人に祈っても足りないな」
髪を切った彼女は、散歩で出くわしたかのように、ちょっと驚いて首をかしげた。僕は戦場を忘れた。
人はどんなひどい状況でも生きていかきゃならない。
表情薄い少女は亡国民の救いとなる――かもしれない。
1-01 再開のユディ
2025/10/18 08:10
1-02 奴隷ジジイ シロウ
2025/10/18 09:10
1-03 隊長の采配
2025/10/19 08:10
1-04 急襲成功。そして敗北
2025/10/20 08:10
1-05 凱旋、それから
2025/10/21 08:10
02-01ー1 帝国駐留軍副官アイサッタ
2025/11/08 08:10
02-01-2 ぶらアイサッタ
2025/11/08 17:10
2ー02 穏やかな暮らし
2025/11/09 08:10
2ー03 商人の娘ハンナ
2025/11/10 08:10
2―04 アジテート
2025/11/11 08:10
2―05 吟遊詩人の唄
2025/11/12 08:10
2-06 門前払い
2025/11/13 08:10
2-07 もたらされた便りに……
2025/11/14 08:10
2-08 ユディとひとつに
2025/11/15 08:10
2-09 王の反抗計画
2025/11/16 08:10
3-01 捕囚のはじまり
2025/11/24 08:10
3-02 強制退去
2025/11/25 08:10
3-03 監督役に抜擢された
2025/11/26 08:10
3-04 30日
2025/11/27 08:10
3-05 不当金貸しと裏町流儀
2025/11/28 08:10
3-06 ハンナの罰
2025/11/29 08:10
3-07 捕囚祭司の困惑
2025/11/30 08:10
3-09 師匠へ渡す旅
2025/12/01 08:10
3-10 馬車拉致
2025/12/02 08:10
3-11 イーツァの色
2025/12/03 08:10
3-12 抗戦
2025/12/04 08:10
3-13 やってきた者たち
2025/12/05 08:10
3-14 英雄の補佐
2025/12/06 08:10
3-15 毒の水
2025/12/07 08:10
4-01 捕囚の地
2025/12/08 08:10
4-02 アイサッタの帰還
2025/12/09 08:10
4-03 シロウの死
2025/12/10 08:10
4-04 セントメディウムから世界へ
2025/12/11 08:10