俺が、守ったもの
「おっ、お父様!それにお母様ぁっ!!」
ゲラルトの酒場で、シャーロットとその両親、ご対面。
オレはその感動的シーンを肴に酒をグビグビと。
だって今回大変だったんだもの。
泣きじゃくりながら両親の胸に飛び込むシャーロット。
「シャーロット、すまない。私が不甲斐ないばかりにお前達には苦労ばかりかけてっ・・・!」
「シャーロット、もう大丈夫なのよ。借金も無くなったし、これからは家族で一緒に暮らせるの」
シャーロットの両親もシャーロットに負けず劣らず、泣きじゃくっている。グビグビ。
その様子を温かく見守る、ソアラとゲラルト。
「いやぁ、何がどうなってるのかさっぱりわからんが、シャーロットの両親が生きてて良かったなぁ!」
そう言うゲラルトも、少し貰い泣きしている。
そりゃまぁ、今でもソアラが貴族に狙われてると思ってるからなぁ。
他人ごとじゃないだろう。
でも、もう大丈夫だって教えてやらなきゃ。
そう。もう全部解決。解決なんだ。グビグビ。
「ところで、さっきから後ろのほうにいるちっちゃい小奇麗な恰好のお子さんは一体・・・?」
ゲラルトのセリフにロリ貴族が一歩前に進み出る。その表情は、少しバツが悪そうだ。
「リリーネよ。今回の件は申し訳なかったと思ってるわ。反省してる。もう心配しなくて良いわ」
そう。もう何も心配ない。グビグビ。
「心配しなくていいって、何をだい?お嬢ちゃん」
・・・俺からさわりだけ少し説明するか。ロリ貴族も緊張してるみたいだし。
「あー、ゲラルト。この子はソアラの命を狙ってた貴族だ。オレが説得した。この家でゲラルトとソアラとシャーロットとその両親、それにこの子の6人で暮らす代わりに、ゲラルトとシャーロットの両親の借金はこの子が肩代わりしてくれる。それに今後貴族の権力を使って皆に迷惑を掛けるのは辞めるそうだ」
そういうと目を丸くするゲラルト。満月みたいにまんまるだ。
「貴族って・・・あの、お貴族様・・・?」
「そう。蛇凶を雇ってソアラをさらおうとした、あのお貴族様」
今度はゲラルトの顔が真っ青に。冷や汗もだくだく。見てて面白いな。グビグビ。
「今日からよろしくね!平民だからって遠慮しなくていいわよ!ちょっとくらい調子に乗っても別に死刑にしたりしないから!!」
あ、ゲラルトの口から泡がブクブクと。倒れそうになったゲラルトをソアラがえいえいと支えている。
面白いな楽しいな。グビグビ。まぁ、シャーロットの両親もいるし、ロリ貴族もこれから常識ってものを勉強するだろ。
「リリーネ、あとはお前の口から説明してくれ。オレはちょっと外で飲んでくる」
俺はその場を後にし、いつもの酒場へと向かった。
グビグビ。




