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影に生き、闇に還る




 オレは、夢を見た。とてもリアルな夢を。


 深い暗闇の中、オレはレンガ造りの建物から建物へと音も建てずに移動する。

 ターゲットはこの先にいる。

 見張りのマフィアも多数いるが、音も建てず、ナイフで首を掻っ切って始末していく。


 オレに狙われて命があったヤツはこれまで、存在しない。

 ようやく、ターゲットのいる部屋にたどり着いた。

 慎重に気配を探る。

 ターゲットはこの薄壁の向こうで息を殺している。

 オレはマグナムが装填された銃を取り出し、壁の向こうの心臓へと狙いを定めた。


 とうに引退した身だが、しょうがない。

 一度足を踏み入れた闇の社会は、俺を逃がしてはくれなかった。

 俺一人なら追手なぞどうとでもなるが、大切な人が出来た今はそうはいかない。


 今度こそ。


 今度こそ、最後だ。


 そんな祈りにも似た想いを呟きながら、俺は引き金を引いた――――




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