表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/60

添い寝したいのはどっち!?異世界ヒロイン戦争




  チラリとソアラに目をやると、シャーロットの発言に口をあんぐりと開けていたが、すぐに我に返って声を上げる。


 「シャ、シャーロットさん!怖いなら私が添い寝しますから!」


 「い、いやよ。彼は強いもの。一緒じゃなきゃ安心できないわ!」


 「で、でもっ、ダメだよそんなの!だって、赤の他人の男と女が、二人きりで同じ部屋に寝るなんてっ!」


 なぜか顔を真っ赤にして抗議してくるソアラ。そして、いつの間にか姿を消していたゲラルトは、廊下の柱の陰から――らんらんと目を見開いて、まばたきもせずにこちらを凝視していた。……怖い。


 そんな状況の中でも、シャーロットはしがみついたまま、潤んだ瞳で訴えてくる。


 「赤の他人じゃないわっ!だって、彼は私の胸を……繰り返し何度も揉みしだいたもの!」


 揉みしだいてませんけど!?


 シャーロットさん、どうやら手段を選ばなくなって来ているご様子。

 それだけ余裕がないのか、これから既成事実を作るつもりなのか。


 ちらりとソアラに目を向けると、今度は顔を真っ青にして、口をパクパクと動かしている。この酸素が足りない金魚みたいな顔、最近よく見る気がするなぁ。

 そんなことを考えていると、髭オヤジはゆらりと柱の陰から出て、こちらに歩み寄ってくる。まばたきをしない真ん丸な、狂気をはらんだ瞳のままで。

 

 「わがままを言うんじゃないソアラ。困ってるじゃないかぁ……うふふ」


 「でもっ、お父さん、でも……!」


 「恋人どうしの時間を邪魔しちゃいけないよ。家族としてのマナーじゃないか。そんなことばかりしていると、お兄ちゃん、おうちから出て行っちゃうぞぅ。うふふふふ」


 「っ!……っっ!!……わ、わかった」


 ――やはり、誤解されている。


 とはいえ、この状態のシャーロットをひとりにしておくのも不安だ。せめて彼女が眠りにつくまでは、そばにいたほうがいいかもしれない。万が一、変な気を起こさないとも限らないし……。


 そんなわけで、結局シャーロットと同じ部屋で寝ることになってしまった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ