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誕生! 魔法少女マギアマジック!

これは私がまだ幼かったころのお話です。ある一人の少女が怖い森で迷子になってしまいました。

その少女の名は、私、昼岡雄奈(ひるおかゆうな)です。ピンク色の髪にツインテールのちょっと可愛い普通の女の子です。

泣きながら森をさまよっているととっても怖い怪物が私を襲いました。

ですが、突然光が差し、一人の少女が怪人を倒してくれました。

髪が長く金色で、白いドレスのような衣装を身にまとい、光る剣で怪人を倒しました。泣いている私に、声を掛けてくれました。

「もう大丈夫だよ」

続けて私に言いました。

「あなたはいつか、悪と戦うヒーローになる。

人々を助け、全ての人の憧れの存在になる。

でも、同じ正義をもったヒーローが、あなたと対立することになるかもしれない。たとえどんな困難が待ち受けていても、巨悪に立ち向かう、魔法少女になりなさい」

その言葉から、私の運命は動き出しました。これは、あるヒーローの始まりの物語です。

―――あの日から4年後

「いってきまーす!」

「気をつけてね」

お母さんに見送られて、中学校に行きました。

14歳になった私、昼岡雄奈は今日もいつも通りの一日を過ごしました。ピンク色の髪にツインテールは昔と変わらず、青のラインがはいった白色の制服に身を包み、今日も楽しい一日を送っています。

「今日こそなれるかな、憧れのヒーローに」

いつも願っていることです。幼い頃に助けられて以来、ヒーローに憧れるようになり、私もなれたらと思っているのです。

 学校に着き、授業を受け、お昼休み。私はある噂を耳にしました。

「ねぇ、雄奈ちゃんは知ってる? 怪人が街を襲っているっていう噂」

「ううん、知らないよ」

「そうなんだ、その怖い怪人を謎のヒーローが倒してくれるんだって」

「ヒーロー!? 私もなりたい!」

「雄奈はいつもそう思っているよね」

 お弁当を食べようとすると、ある人が声をかけてくれました。

「よっ! 今日一緒に昼食べていいか? 午後から防衛任務で早退しなきゃいけなくてな。

その前に誰かと話したくて」

「うん! いいよ」

その人は朝田英司(あさだえいじ)。思えば、私の最初のヒーローだったのかもしれません。

 

 小学生の頃、私は年上の男子にいじめられてました。

「弱いな!」

「このまま殴ってやろうぜ! ハハハ!」

そこに、朝田英司が「待てぇ!!」と助けてくれたのです。

「弱いものいじめをするな!!」

「なんだこいつ!」

「やっちまえ!!」

英司は勇敢に立ち向かい、その男子を追い払いました。

「覚えてろ!!」

「二度といじめなんかするな!!」

私に駆け寄ってくれました。

「大丈夫か? 待たせてごめんな、ヒーローの参上だぜ!」

 その日から、英司は私のヒーローになったのかもしれません。

「街を襲う怪人なんて、俺が倒してやるぜ」

「いつも英司は頼りがいがあるね。私も英司みたいなヒーローになれたらな」

「もうなってるじゃねぇか。雄奈は雄奈だ。自分を認めてこそ、本物のヒーローだ」

「いつも上手いこと言うんだから!」

英司は警察見習いとして、街の平和を守っている。私なんかよりずっとすごい人なの。そんな人を好きになってるなんて、私なんかが言ったら申し訳ないよね。

「どうした? 顔が赤いぞ」

「あっ! ううん!! 何でもないよ!」

そうしてお昼ご飯を食べ終え、午後の授業に臨みました。

 学校からの帰り道……

「ちょっと寄り道してこうかな」

ここ、魔導町はある一人の司令官が立ち上げた、いわば、ヒーローの第一拠点。その司令官は何もなかった街をたった一人でここまでの都市へと変えた、とても偉大な方です。

「ここも大きくなったなー、今日はどこに行こうかな?」

すると、暗い路地から悲鳴が聞こえた。

「何だろう?」

気になってそこに向かうと、狼型の怪人が幼い女の子に襲おうとしていました。

「ぐおぉぉ!!」

「な、何あれ!?」

「誰か……、助けて……」

「待ちなさい! その子をいじめないで!」

私は女の子を連れて、急いで逃げました。

「もう大丈夫だからね」

「う、うん」

ですが、狼型の怪人に先回りされて、逃げ場が無くなってしまいました。

「どうしよう……、このままじゃ……」

すると、頭の中に、誰かが語りかけてきました。

(願うんだ!!)

「誰!? 今の声!?」

(今こそ君の力を解放するんだ!)

「私の力……」

私はヒーローになりたい、ずっと思ってきた。

誰かを守る……、私は魔法少女になる!!

そう願うと、目の前にステッキのような物が現れた。

「お姉ちゃん……」

「大丈夫だよ、私があなたを守るからね!」

(ステッキを取って叫ぶんだ! 変身呪文を!)

「ホープチェンジ!! マジック!!」

光が私を包み込み、どんどん姿が変わっていきました。

「魔法少女! マギアマジック!」

本当に魔法少女に変身していた。

「お姉ちゃん……、すごい!!」

「私……、変身しちゃった!?」

「ぐおぉぉぉ!!!」

怪人が襲ってくる。ステッキを振ると、衝撃波が出て怪人を攻撃出来ました。

「ぐぉ……!」

「すごい……! これなら!」

そして、必殺技を放つ!

「マジックビーム!!」

遂に怪人を倒した!

「やった!」

「すごい! お姉ちゃんかっこいい!!」

「あなたが無事でよかった。もう大丈夫だよ」

「ありがとう!」

そうして、少女は帰っていきました。

誰かの視線を感じたけど、何だったんだろう? なにか気配を感じて振り返ってみると、黒いオーラが路地に漂ったのです。

「何……?」

大きな道路で狼型の怪人がさっきよりもずっと大きくなって暴れました。

「ぐるわぁぁぁ!!!!」

「嘘!? さっき倒したのになんで!?」

でも、立ち向かうしかない。そう思った時でした。誰かが怪人を斬りました。

「こんなに大きくなるとは……、やはり悪は許せない!」

「仮面の……、剣士……?」

「仮面戦士! バスターホープ!!」

バスターホープは圧倒的な剣術で怪人を斬りました。

「これくらい俺の敵じゃない! 新たな魔法少女!」

「私のこと!?」

「よく見てろ……!! 必殺技は、こうやるんだ!!! バスタースラッシュ!!!!」

必殺の一撃で、怪人は爆発しました。バスターホープは私に近づいてこういいました。

「マギアマジックと言ったな。ヒーローなんて、目指すもんじゃない。お前と俺とは、正義が違うようだな。次会う時は敵同士だと思え」

「待って! 敵同士ってどういう……」

「ヒーローなんかと話す義理はない、さらばだ」

そういって飛び去っていきました。

「ヒーロー何て目指すもんじゃないって、わけわかんないよ」

すると、いきなり白い妖精が現れました。

「わっ!」

「やっぱり君はヒーローだったね! 僕はマナラス。一緒に戦ってほしいんだ。今、この町は何者かに侵略されている。君は、必ず最高のヒーローになれる」

これが私、ううん、私たちの始まりの物語になるのです。異なる正義が共にぶつかり合う、ヒーローの物語が……


完全新作です!ヒーローVSヒーローVSヒーロー!

ヒーローと言えばニチアサをみて育ってきました。

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