前へ目次 次へ 7/12 ★魔王の攻撃 「これが、勇者の気配か」 燃え盛る森を突っ切り、前に進む。 体の周りには水の魔法で防御をかけているので、熱さは感じなかった。焼け落ちてくる枝などは彼に届く前に水の防御膜で弾かれる。 ユキトは火に包まれた森の中をゆっくりと歩いた。 「あそこか」 3メートルほどの高さの氷の壁が見えて、妙な気配がそこから漂ってきていた。 「一気に片付けようか」 ユキトは手の平を氷の壁に向けた。 「グレイトファイア!」 螺旋状に伸びた炎の筋が一気に氷の壁を砕いた。