表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/116

白の聖騎士、大隊長になる。

 レオナルドはアリアスにとの一騎打ちから三日後に第八軍団の将軍フローラに呼び出されていた。


 「レオナルド様を大隊長に任命することになりました」


 「ずいぶん早い出世ですね」


 レオナルドの言葉にフローラはため息をついて、


 「レオナルド様ならそうおっしゃると思いました。実はこの昇進はガラハド皇子の肝いりなんです。ガラハド皇子直々に今回の反抗部族を下した功によりレオナルド様を大隊長にせよとの仰せがあったのです」


 この昇進が自身の発案ではなくガラハドのものであることを説明する。


 「それからレオナルド様を大隊長にしたうえでこの砦の守備隊長に任命して、私には別の任務が与えられることになりました」


 「つまり、私は第八軍団とは別行動になるのですか?」


 「そうです。と言っても一時的なもので私の任務はそう長いものにはならないと思います。すぐに戻ってきますよ。いくらは反抗部族が降伏したとはいえこの規模の砦をレオナルド様の隊だけで守るのは大変でしょうからね」


 「確かにそれは難題ですね。私の隊は700人しかいませんからね」


 「それと今回降伏した部族はレオナルド様の配下にしますのでその300を足して1000人ですね。それでも普通の中隊の数ですから本来なら大隊長の率いる人数には足りないのですが」


 フローラは申し訳なさそうに言っている。


 「なあに、1000名といっても一騎当千の部族が300もいて、私と互角のアリアスもいます。この戦力で存分に戦って見せますよ」


 レオナルドは相変わらずカッコつけた事を言ってフローラを励ましているが


 (まあ、どうせ敵ももういないしな!心配することないだろう!敵がいなければこっちの戦力不足を心配する必要もないし、いいように言っておこう!)


 こんな事を考えていた。


 フローラが任務のために旅立ってから三日後、別の反抗部族がこの砦を狙っているという情報を得るまでは・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ