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[最強勇者の物語]   作者: ノーマルゲスト3500
第二章 目を覚ましたらそこはもう異世界でした。
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終局

兜を着けた騎士をクロエ達が包囲していた。


クロエが兜を付けた騎士の前に出て来て話しかけた。


「本当に今日は何度も裏をかかれてばかりです。ですがこれで終わりです。多和田さん、観念してください。あなたが騎士に扮しているのは、分かっています。」



クロエの語りかけに、騎士はだんまりだった。


クロエは続けて語りかけた。


「だんまりですか、まあいいです。ではお覚悟を!」


言い終わるとクロエは手を上げた。


騎士達も武器を構える。


すると兜を着けた騎士が兜を脱いだ。


そしてそれを見た一同が驚いた。


クロエが真っ先に口を開いた。


「あなたはパトリック?なぜあなたがここにいるんです?」


騎士パトリックは上手く喋れないようだった。


するとクロエが詠唱を始めた。


「懐深き神々達よ、その身を覆いし穢れを清めたまえタルジフ。」


すると騎士パトリックは白い光で覆われ、喋れるようになった。


パトリックがクロエに話す。


「申し訳ありません、クロエ様。」


クロエがパトリックに聞き返す。


「パトリック一体何があったのです?」


パトリックがクロエに答えた。



「何者かに後ろから昏倒させられて、目を覚ますと建物の中にいました。すぐにご報告しようと思ったのですが、口の中に大量の唐辛子が入れられており、詠唱する事が出来ませんでした。他の騎士を探そうと建物の外に出たのですが、見つけられず、ずっと探していたのです。」



これを聞いたクロエはガックリと膝を落とすと呟いた。


「また裏をかかれてしまいました。」



そこにティアが話に割って入った。


「て事は、多和田さんはパトリックを昏倒して建物の中に隠した後、また身を潜めて私達がヤード村に戻ってきた頃を見計らって、今度は本当に崖下に降りて渓谷を通って逃げちゃったって事か。」



更にローラがティアに言った。


「しかも騎士団を村に戻している間にかなり時間を使っちゃうたし。もう今からじゃ飛行魔法で追っても追いつけない。」



更にティアが続ける。


「国境を越えられちゃうと私達の管轄じゃ無くなちゃうし。完全に失敗しちゃったね。ジール大公に何を言われるやら。」



クロエは立ち上がると、ティアに話しかけた。


「失敗の責任は全て私にあります。」


クロエは下を向いて話した。


ローラがティアを励ます。


「クロエ誰にでも失敗はあるもんだよ。」


ティアがローラに続いてクロエに言った。


「そうそう、いちいち気にしても仕方ないって。」


クロエはフッと笑うと二人に返答した。


そしてクロエは指示を出した。


「フフ、それもそうですね。では国境の部隊に連絡を入れてくれますか?勇者を見つけ次第私に報告をあげるように。但し勇者を見つけても手出し無用と。」


ローラがクロエに聞き返す。


「なんで、見つけても手出し無用なの?」


クロエがローラに答えた。


「国境にいる一般兵では勇者を止められません。返り討ちに合うのは目に見えています。」


ローラとティアは納得した様子で相づちをうった。


もう日が暮れて夜が訪れようとしていた。


クロエは静かな声で呟いた。


「多和田由さん、厄介な人でした。」


言い終わるとクロエ達は騎士達と共にヤード村へ帰路についた。

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