ドール渓谷
部屋の中にお日様の光が入ってきて目が覚めた。
すぐにベッドから起き上がった。
おや?家の中にスコットさんの姿が見えない。
散歩にでも行っているのだろうか?僕は家の外に出た。
やはりスコットさんの姿が見当たらない。
周辺を探しにいくべきだろうか?
と考えていたら、道を行った少し先の所にスコットさんの姿を見つけた。
スコットさんはこちらの姿を見つけるや、話しかけてきた。
「勇者様起こしてしまいましたか?申し訳ありません。」
僕はスコットさんに言った。
「いえ、目が覚めたらスコットさんがいらっしゃらないので、どこにいったのかなと思いまして。」
するとスコットさんが僕に答えた。
「この先にある倉庫の備蓄の確認をしておりました。次に使う村人が備蓄無しでは申し訳ないので。」
僕はスコットさんに言った。
「なるほどです。それでは早速ですけど、出発しましょうか?」
スコットさんは、僕に言った。
「分かりました、すぐに出発しましょう」
二日目の行程は道が坂道になっていた。
スコットさんの話だと、ヤード村はかなり標高の高い場所にあるらしい。
しかしこんな坂道日本では、引きこもりニートの体力では相当しんどいはず。
しかしどれだけ歩いても息すら上がらない、これもレベルマックスの恩恵なのかな?等と考えているうちに、すごく切り立った崖の上に出た。
谷底まですごい高さだ。
一体どのくらいの高さなのか谷底がまるで見えない。
僕は思わずスコットさんに聞いてしまった。
「スコットさんここを通っていくんですか?」
スコットさんは、冷静に返答した。
「はいこのドール渓谷を進むのがヤード村への最短ルートなので。」
やむなく進み始めた。道幅は三メートルもないような狭い断崖絶壁の山道を進んでいく、なるべく下は見ないようにした。
僕は高所恐怖症なんだと今日初めて知った。
やっとの思いで山道を登るとやっと目的地のヤード村が見えてきた。空を見上げると日も傾き夕暮れが近くなっていた。