真実へ
僕は三人と話を続けていた。
僕はティアに話しかけた。
「ティア、それだとおかしいんだよ。」
ティアが僕に聞いてくる。
「どこがおかしいっていうの?」
僕はティアに答えた。
「昨日の朝、僕はクロエに村を案内してもらっていた。それでティアとローラつまり君達に自己紹介をした。その時ティア君はこう言ってたよね、王都まで買い出しに行ってて今戻ったところだよって。」
ティアが僕の言いたい事に気づいたらしく、大きくうなだれた。
僕は構わずに続けた。
「王都から村への道はほぼ一日かかるのに、どうやったら朝の早い時間に村に戻ってこられるの?王都と村の間には宿泊できる山小屋は無いし、夜は危険で移動できないんだろう?」
ティアは何も答えずうつ向いたままだった。
そして僕はクロエに話しかけた。
「クロエ、君の言っている事にも矛盾があるんだよ。」
クロエが僕に聞いてきた。
「矛盾といいますと?」
僕はクロエに答えた。
「さっき騎士団が村を占領した時に、騎士団長がおかしなことを言っていたんだよ。君達三人を見てガウスの娘名乗り出ろってね。そして本物を庇っている可能性があるからとも言っていた。」
僕は更に話を続けた。
「だけどクロエ君は確かギレート山脈で、騎士団長とも何度も会っていますし、騎士団の方々もだいたい存じています。と言っていた。おかしよね?何で何度も会っているはずの騎士団長がなんで君の顔を知らないんだい?」
クロエはうつ向き言葉を返そうとはしなかった。
僕は更に続ける。
「あの騎士団の事件が演技であるならば、観客である僕に見せなければ成立しない。あの時俺の側にいて、異変を教えてくれた君達を疑ったという訳さ。人を騙す目的は大きく分けて4つある。」
僕は話を続けた。
「一つは騙す事自体が目的の場合、親しい人をびっくりさせたりするやつだね。これは昨日来たばかりの僕は該当しない、二つ目金品等を騙し取ろうとしている場合、貴族や大商人とかならともかく貧相な旅人相手にはやらないはず。」
僕は話を続けた。
「三つ目は特別な秘密や情報を隠したい場合、これは少し疑ったんだけど、その場合その情報のある場所あるいは物から遠ざけたいはず、なかなか王都に行かせてくれないから王都に何か秘密があるのかもと考えたけど、最初に王都ラキアに行った方がいいと言ったのはスコットさんだった。秘密が隠されてるなら、わざわざ王都の話をしたりはしないよね。」
僕は話を続けた。
「そして四つ目身柄の確保又は殺害が目的の場合、これが一番しっくりくるんだよね。村の外に行かれたら、殺害がしにくくなる。だから下準備をしたこの村に留まらせたい。これが最初に何で僕を殺そうとしているの?と聞いた理由だよ。」




