詰問
僕は三人に向かって話しはじめた。
「なんで僕を殺そうとしてるんだい?」
あまりに唐突な言葉に三人とも呆れたように見えた。
ティアが僕に答えた。
「なんで私達が勇者様を殺さなきゃいけないですか?」
ローラが続けて僕に答えた。
「緊張して損しちゃたよ。」
クロエが心配そうに僕に言った。
「あのもしかして私達、勇者様を怒らせるような事をしてしまいましたか?」
三人とも心配して僕を見ているようだった。
僕は構わずに続けて言った。
「一番最初におかしいなと思ったのはスコットさんに、南の山小屋で会った時だ。」
僕は更に続ける。
「あの時僕がノックをしてからスコットさんが出てくるまでに時間がかかった。スコットさんは窓が壊れて出てくるのが遅れたと言っていた。そして床はすごく濡れていて泥まみれだった。」
ローラが僕に聞いてきた。
「それがどうしたの?普通じゃない?」
僕はローラに答えた。
「いやそれはおかしいんだよ。あの日確かに凄い雨が降っていたけど、風はほとんど吹いてなかった。なのになんで床に泥がついてるの?窓が壊れただけなら、泥はつかないはず。」
更に僕は続けて言った。
「恐らくスコットさんは、はじめ僕を尾行するなりしていたんだろう。だけど僕が山小屋に入りそうになったで、慌てて窓を割って中に入り、中から僕を出迎えたんだろう。山小屋の中に僕に見られたら困る物が置いてあったんじゃないかな?」
クロエが僕の話に横槍を入れてきた。
「確かにそれだとスコットさんは怪しいって事になりますけど、でも私達は関係無いのでは?」
僕はクロエとティアに尋ねた。
「話す前にクロエそれにティア二つ確認したい事があるんだけどいいかな?」
クロエとティアは頷いた。
僕はティアに話しかける。
「ティア、王都からヤード村へはほぼ一日かかるんだよね?」
ティアが面倒そうに僕に答えた。
「そうだよ、王都からヤード村、ヤード村から王都どっちの場合もほぼ一日かかるよ。」
僕は次にクロエに確認する。
「クロエ、ガウス村長の用事のでアグリル騎士団の人達とは顔馴染みなんだよね?」
クロエが僕に答えた。
「はい、アグリル騎士団の方々はよく存じていますし、騎士団長とも何度もお会いしています。ですがまさかあんな事になるなんて。」
クロエの顔が少し暗くなった。
僕はクロエとティアに礼を言った。
「二人ともありがとう。」




