ギレート山脈
僕は朝一でベッドから起きると、すぐに支度をして、村の入口に向かった。
そこにはすでに、ガロットさんにガウス村長そしてティアにクロエが待っていた。
僕はみんなに尋ねた。
「すいません、遅れましたか?」
ガウス村長が僕に答えた。
「いやわしらが少し早く来すぎただけじゃ。それでは皆揃ったので出発しようか。」
村の入口には荷車が置いてあった。
僕はガロットさんに尋ねた。
「この荷車はひいていかないんですか?」
ガロットさんが僕に答えた。
「今回は物資の調達じゃないからな。それに荷車をひいていくなら羊達の準備もいるしな。」
なるほど、確かにいくらガロットさんでも荷車をおして坂道は無理だろう。
僕達はラウスさんに見送られ、一路北へと進んだ。
僕は一つ疑問に思っていた事をみんなに尋ねた。
「そういえばなんで朝一に出発したんですか?」
ティアが僕に答えてくれた。
「ああ、それは朝一で出発しないと夕暮れまでにラキアにつけないんだよ。ギレート山脈のヤード村側が勾配が急でのぼるのに時間がかかるし、王都側は勾配は緩やかなんだけど、ヤード村側と比べると距離が二倍以上ある。」
そこへクロエが加わって僕に話しかけてきた。
「それに加えて王都ラキアとヤード村間には山小屋がありません。暗闇の中を進むのは大変危険ですし。」
なるほどそういう事か。
太陽は少し上ってきており、高さがあがるにつれて、気温も下がっているようだった。
山脈の峰がくっきり見えるようになった所まで来た。
すると山道の少し先に、甲冑を着た男達が数人いるのを見つけた。
僕は指をさしてみんなに尋ねた。
「あの人達誰だろ?」
するとクロエが僕に答えてくれた。
「ああ、あの方達はレグナス国王直属のアグリル騎士団の方々です。何かあったんでしょうか。」
僕達はその人達に話を聞いてみる事にした。
僕達は騎士団の人達の前まで向かった。
そして僕は騎士団の一人に尋ねた。
「あのう、何かあったんですか?」
するとその人はこちらを向いて僕に言った。
「うん?ヤード村方面から来たようだが、君はヤード村の村人か?」
逆にこっちが質問されてしまった。
するとクロエが前に出て来て、騎士達に話しかけた。
「お久しぶりです。グレイスさん、グラッドさん。」
騎士達は、どうやらクロエを知っているようだ。
騎士団の人達がクロエに話しかけた。
「おやクロエさん、お久しぶりです。ではガウス殿もご一緒ですか?」
ガウス村長も前に出てきて騎士団の人達に言った。
「ああわしも来とるよ、それよりお主らがなんでここにおるんじゃ。」
騎士達はガウス村長に会釈をすると話はじめた。




