井戸端会議
井戸端会議はまだ続いていた。
僕はティアに尋ねた。
「そう言えば、ティアはどこかに出かけてたの?」
ティアは僕に言った。
「王都まで買い出しに行っててね、ついさっき戻った所だよ。」
僕はティアに言った。
「なるほど、王都までは行き慣れてるんだね。じゃあ是非ともお願いするよ。」
ティアが僕に言った。
「うん、任せて。」
これなら確かにティア達に道案内を頼むべきだな。
そこへローラとクロエが話に割り込んできた。
ローラがティアに言った。
「そうだね、ガロットさんに任せれば安心だよね。」
クロエもローラに続いてティアに言った。
「そうですね、ガロットさんなら安心できます。」
ティアが少しむくれて、二人に聞き返した。
「ちょっと二人とも、私は?」
ローラはティアに言った。
「う~ん、ちょっと心配だな。だってティアお寝坊さんだもん。」
クロエがローラに続いてティアに言った。
「王都に行くときはだいたい私かローラが起こしに行っますよ。」
ティアがローラとクロエに言った。
「仕方ないじゃん、朝起きるのは苦手なんだよ。」
そこへスコットさんが、ティアへ助け船を出した。
「こらこらローラあんまり友達をからかうもんじゃない。」
ローラはスコットさんに言った。
「はーい。」
そしてスコットさんは振り向いて僕に話しかけた。
「すいませんな、お見苦しい所をお見せしました。」
僕はスコットさんについ言ってしまった。
「いえ、そんな事ないですよ。むしろ微笑ましい光景でした。いい娘さんじゃないですか。」
そして和やかな雰囲気が一気に凍りついたのが分かった。
やばいまた地雷を踏んでしまったか。
重々しい空気の中ローラが口を開いた。
「私の両親はかなり前に死んでしまったの。スコットおじさんの姪なんだ。」
続いてティアも口を開いた。
「ローラだけじゃないよ、私の両親もそう。魔物に殺されちゃったの。ガロットさんは親方なんだ。この村の人達はそんな人ばかりだよ。」
僕は、無神経な事を言ってごめん。とみんなに謝った。
みんなは気にしなくていいよと言ってくれた。
少し経ってようやく空気が再び和み始めた頃、ガロットさんが僕に尋ねてきた。
「そういやもう村長には挨拶したのかい?」
僕はガロットさんに言った。
「いえまだですけど。」
ガロットさんが僕に言った。
「なら挨拶しといた方がいいぜ、あの人は王都でも顔がきくからな。」
クロエが横から話に割り込んできた。
「それでしたら、多和田さんこの後お父様に会われますか?」
僕はクロエに言った。
「そうだね、その方が良さそうだしお願いできる?」
クロエは僕に答えた。
「分かりました。」
皆と別れた後、クロエと村長宅に向かった。




