時空の間
う~ん、いかんな寝てしまったようだ。
新作のミステリー小説を、読みながら寝てしまったようだ。
目を越すって目を覚ます。
おや?ベッドが無くなっている。
いや違う、どこか別の場所にいるようだ。
徐々に覚醒してきて、頭を回転させる。
確か僕は自宅に帰って寝室にいたはずだ。なのになんだここは?
かなり大きな緑色の部屋の中に、大小無数の時計が飾られている。
どういう事だ?と考えてこんでいると、後ろに何者かの気配を感じた。
振り向くと少女が一人立っていた。
青髪できれいな黒いドレスを着た、12歳くらいの少女だった。
少女が僕に話しかけてくる。
「私は時空の女神リーシャと申します。ここは時空の間です。」
僕は面食らった。何を言ってるんだこの子は?
何がどうなっているだ、少し考えよう。
僕が考えこんでいると、リーシャと名乗った少女が話しかけてきた。
「混乱されるのも分かります、ですが事実なのです。」
僕は答えに至った。
「なるほど。」
ようやく理解できた。そういう事か。
このリーシャという子は、何かの事件に巻き込まれているんだ。
そして暇つぶしに、神様ごっこでもして遊んでいるのだろう。
となれば、警察に連絡してこの子を保護して貰わなくてはならない。
僕はすぐに携帯を取り出し、電話をかけようとした。
あれ?繋がらない。僕は再度かけ直した。しかし繋がらない。
スマホを見ると電波のマークが立っていなかった。
という事はそうかこの部屋は地下にあるんだな。
地下室となると、地上に上がって助けを呼びに行った方が良さそうだな。
僕は早速この部屋から出ようと、扉に手をかけた。
リーシャと名乗った少女が大きな声をあげた。
「ちょっとどこに行くつもりですか?」
僕は少女に言った。
「外に行って助けを呼んでくるから。」




