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終焉
う~ん、気分が悪い、何とも言えないこの気分の悪さはなんだ。全身が底なしの闇に沈んでいくよう。
うああ全身が蚊に刺されたような痒みを感じた。
何なんだ。全身が痒くて堪らない。
だが僕は目覚めるのを拒絶する。
なぜなんだ。痒みはさらにひどくなりそれは痛みに変わっていった。
痛い痛い、身体中から激痛が襲ってきた。
痛い痛い痛い、だがそれでも僕は目覚めるのを拒絶している。
身体中から激痛は続き、意識が遠くなってきた。
意識が薄れて、もう何もかもどうでもよく感じた。
もう早く楽になろう。安井良夫の意識は完全に無くなった。
無数の時計が飾られた大きな部屋の中にぽつんと時空の女神リーシャが立っていた。
そして大きくため息をついた。
「まったくもう、安井良夫さん、せっかく異世界転移を行ってあげましたのに、五日も経たない間に殺されてしまうとは。せっかく一度きりの異世界転移でしたのに、もう少し頑張って欲しかったですね。」
リーシャはそう言うと部屋の奥へと消えていった。




