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[最強勇者の物語]   作者: ノーマルゲスト3500
第一章 目を開けたらそこは異世界でした。
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荒れ果てた教会


マンティスクイーンを倒した僕は、クロエになんでこんな無茶をしたのか聞いた。


ローラから聞いた通りこの教会の辺りの花摘みがしたくて、これまで何度も来ていたという事だった。


確かに教会の周りは一面の花畑だった。


僕はクロエに尋ねた。


「でもクロエよくここまで来れたね?ここに来るまで魔物と沢山戦ったけど。」


ああそれはとクロエは腕輪を見せながら僕に話した。


「この魔物よけのブレスレットのおかげです。さっきのカマキリの魔物には効きませんでしたけど。」


僕はクロエに言った。


「まあクロエが無事で良かったけど。」


僕は改めて教会を見返した。


その教会は丘の上にひっそりと建っていた。


しかもあちらこちらが傷んでおり、荒れ果てていた。


クロエが僕に言った。


「少し前まではこの教会ぐらいまでは安全に来れていたんです。ここで昔は良くお母様と花摘をしていたんです。」


僕は少し迷いつつもクロエに聞いてみた。


「もしかしてクロエのお母さんって?」


クロエが少し間をおいて答えた。


「はい、魔物に殺されました。」


僕がクロエに言った。


「その、変な事聞いちゃってごめんね。」


クロエが改まって僕に言った。


「いえ、それより勇者様、本当にありがとうございました。」


僕がクロエに言う。


「それじゃ村まで帰ろうか。」


クロエがはいと答える。


するとクロエが倒れてしまった。クロエが答える。


「すいません、足をくじいてしまったみたいで。」


僕がクロエに言った。


「分かった、じゃあ僕がクロエをおぶっていくよ。」


クロエが顔を真っ赤にして答える。


「ええ!えっと、はいじゃあお願いします。」


僕はクロエを背中に背負って歩きはじめた。


クロエは少し恥ずかしそうに言った。


「ありがとうございます勇者様。勇者様もケガをされてるのに。」


そうだった、そういえばクロエを庇ってマンティスクイーンの攻撃をもろに受けてたんだった。


「そうだった、どうしようかな?」


クロエが僕に聞いてくる。


「どうなさいましたか?勇者様。」


僕がクロエに言った。


「メニュー画面つまり光の鍵盤を確認したいと思ってね。」


クロエは僕の考えを察したらしく、僕に言った。


「それでしたら私が光の鍵盤を操作致します。」


僕はクロエに言った。


「ごめんねクロエお願いできる?」


クロエがはいっと答えた。


僕はメニュー画面を呼び出すと、クロエに手で操作して貰った。


クロエが前に乗り出す度に、クロエの胸が背中に当たった。


うああ僕から頼んでなんだけど、かなり恥ずかしい。


クロエが僕に尋ねた。


「これで宜しいですか?勇者様。」


僕はクロエに言った。


「ああ、ありがとうクロエ。」


クロエが僕に尋ねた。


「どうなさいましたか?勇者様。」


僕はクロエに慌てて答えた。


「いやいや何でもない。」


とにかくクロエは助けたし、すぐ村に帰ろう。


「さあ早くヤード村に帰ろう。」


クロエが僕に答えた。


「はい!」


とは言ったもののクロエを背負ってとなると戦うのは厳しい。


なるべく物音をたてずに来た道を帰りはじめた。


かなり歩いてきたが、一度も魔物は出てこない。


「なんで魔物が出てこないのかな?」


クロエが後ろから僕に言った。


「もしかしたら、まだ魔物よけのブレスレットが効いているのかもしれません。」


僕はクロエに言った。


「なるほどね。でもマンティスクイーンに効かなかったのは?」


クロエが僕に言った。


「う~ん、強い魔物には効かないという事でしょうか?」


僕はクロエに答えた。


「なるほどね。ありがとうねクロエ。」


まあ魔物が襲って来ないないなら、その方が助かる。


この際理由なんてどうでもいい。


その後も慎重に進んだが結局魔物は出てこなかった。


ようやくデリール大森林を抜けて、もうすぐヤード村という所でクロエが満面の笑顔で話しかけてきた。



「勇者様、今日は本当にありがとうございました。勇者様が来てくれた時本当に嬉しかったです。」


僕がクロエに言った。


「うん、僕もクロエが無事で本当に嬉しいよ。」


僕達はその後、たわいもない話をしながら、ヤード村へ帰った。





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