危機一髪
僕は急ぎ丘の階段を上っていく。
頂上の教会が見えてきた時、誰かの声が聞こえた。
「‥けて。」
僕は更にスピードをあげる。
「誰か助けて!」
間違いなくクロエの声だ。
僕は階段を登りきって頂上に着いた。
頂上にはクロエが巨大な魔物に襲われようとしている所だった。
僕は大声で叫んだ。
「クロエ!」
頂上には十メートルは越すであろう巨大なカマキリの魔物が今まさに、クロエに襲いかかろうとしていた。
僕は全速力でクロエのそばまで駆け寄る。
マンティスクイーンの攻撃からクロエを身を呈して庇った。
マンティスクイーンは更に僕に襲いかかろうとしていた。
僕はクロエを抱き抱えると教会の裏まで運んだ。
クロエが震えた様子から、ようやく目を開けて僕に気がついた。
「勇者様?」
僕がクロエに答えた。
「もう大丈夫、クロエ。」
クロエは恐怖で耐えていた感情が溢れ出たようだった。
そして僕に抱きついてきた。
「うあーん、勇者様、こ怖かったー。」
少ししてクロエも、ようやく落ち着くと急に顔を赤くして僕から離れた。
「す、すいません勇者様、取り乱してしまって。」
じゃあクロエはここで少し待っててね。
クロエが僕に頷いて言った。
「はい。」
さて教会の表でまだ僕たちを探している、マンティスクイーンを倒さなくてはならない。
僕は密かに教会の屋根に上ると、マンティスクイーンの死角をついて攻撃をしかけた。
大剣がマンティスクイーンに向けてまっすぐ振り下ろされる。
マンティスクイーンは大きなうめき声をあげて倒れた。




