出立の朝
今日は珍しく朝早くから目が覚めた。
まだ太陽が上ったばかりのようだ。
メニューを開けて昨日ガウス村長から貰った装備品の確認をしていた。
すると扉をノックする音が聞こえた。
「勇者様、おはようございます。」
スコットさんだった。
僕はスコットさんに答えた。
「スコットさんおはようございます。わざわざ起こしにきてくれたんですか?」
スコットさんが僕に言った。
「ここだけの話にして欲しいのですが、勇者様を起こして欲しいとローラにお願いされまして。」
スコットさんが申し訳なさそうな顔をしていた。
そう言えば昨日ローラに何度も起こしてもらったのに、起きなかったんだった。
僕はスコットさんに気にしないで下さい。とだけ言うと家の外に出た。
装備品を携えて村の出入口まで向かった。
すると出入口には村人達が集まっていて、僕を見送る為に来てくれたようだ。
その中からガウス村長が出てきて、僕に声をかけてきた。
「勇者様、長く苦しい旅になるでしょうがどうかお気をつけて。」
僕はガウス村長に答えた。
「はい、では行ってきます。」
あれ?そういえばティアの姿が見当たらない。一緒に王都まで行ってくれるって話だったけど。
流石に前日まで王都に行っていたらしいし、やっぱり疲れてたのかな?と思っていると、ティアがローラと一緒にこちらに向かって走ってきた。
僕はティアに話しかけた。
「おはようティアそれにローラ、そこまで急がなくてもいいのに。」
ティアが僕に答えた。
「ごめんなさい勇者様、自分で言っといて遅れちゃって。」
一緒に来たローラが僕に言った。
「勇者様おはようございます、ティアったら私が呼びに行くまでぐっすり寝てたんですよ?」
ティアが慌ててローラに言った。
「ちょっと、ローラ、勇者様の前で余計な事言わないで。」
ローラがクスッと笑いながらティアに言った。
「ティア昨日のお返しだよ。」




