三人娘
僕たちがいる後ろ側から、ティアとローラが歩いてこちらに近づいてきた。
そしてティアがクロエに話しかける。
「クロエったら、村長さんの家の中探してもいないからどこに行ったかって思ってたよ。」
僕がクロエに尋ねる。
「さっき僕に何か言おうとしてたみたいだけど?」
クロエが慌てて首を横に振りながら答える。
「いえ何でもないです。大した事ではないので。」
ティアはようやく僕に気がつき僕に言った。
「あれ?勇者様。いらっしゃたんですか?」
少し慌てた様子だった。
そうだ、ティアに聞きたい事があったのを思い出し、ティアに聞いてみる。
「明日朝一で王都に行くつもりなんだけど、誰かに道案内を頼みたいんだけど?」
ティアが少し間を置いて僕に答えた。
「うーん‥王都までの道案内か‥‥、だったら私が王都までご案内します。」
僕がティアに言った。
「でもティアはさっき王都から帰ってきたばかりでしょ?それじゃゆっくり休んでる暇無いよ?」
ティアが僕に答えた。
「別にいいよ、まだまだ元気だし、それに勇者様の役にも立ちたいしね。」
僕がティアに言った。
「そう分かった、それじゃお願いするねティア。」
ティアは再びクロエの方を向いて、クロエに喋り始めた。
「クロエ、勇者様と二人きりで何話してたの?」
クロエは顔を赤くして首を振りながらティアに答えた。
「べ別に大した言は話して無いよ、自己紹介しただけよ。」
ティアは再びクロエに喋った。
「自己紹介ねー。ふーん。」
ローラがティアを止めに入る。
「ちょっとティア、クロエ困ってるよやめてあげて。」
ティアがローラに言った。
「そういうローラも気になるんじゃない?」
ティアに言われて、ローラまで慌て出した。
三人が騒いでいる中、向こうから更に誰かがやって来た。
「勇者様、こちらでしたか。」
スコットさんだった。スコットさんが続ける。
「ローラもう夜も遅い。君達も。そろそろ家に帰りなさい。」
三人が答える。
「はーい。」
三人とも家に向かって帰っていった。
スコットさんがこちらを振り向くと僕に尋ねた。
「勇者様、今晩も我が家に泊まりますか?」
と聞かれ、あの会話の後でローラと顔を合わせるのは気まずいなと思った。
そこでスコットさんに別の所に泊まれないかと聞いてみた。
スコットさんが答える。
「空き家で宜しければ空いております。」
スコットさんに空き家まで案内してもらった。
その家はしっかりと清掃をしてくたらしく綺麗になっていた。
そのままその家のベッドに横になると、すぐに深い眠りに落ちていった。




