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無気力系戦乙女  作者: オリオン
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後の祭り

う、うぅ…き、昨日は…どうなったんだ?

何だか色々と強引に飲まされた気がするが…


「う、うぅ…」


あ、明るい…時間は…6時か…うぅ、昨日はいつ寝たかな。

…まるで記憶が無い…


「……うーん」


周りを少し見渡すと、私の近くでうつぶせになって眠っているメアリー。

仰向けに気絶をしているように眠っているロキ様。

部屋の真ん中で大の字で眠り、大きないびきをかいているトール様。

トール様に寄り添うようにして静かに眠っているスルズ。

…そして、私に抱きついたままで眠っているニールが居た。


「……」


周囲の状況から考えて、私はニールに押し倒されるように眠ってた様だ。

推測だが仰向けだったんだろう…私が眠っていたであろう場所の頭部付近には

中からお酒が漏れ、床に付着している瓶が転がっていた。

あぁ、なる程、お酒を無理矢理飲まされている最中に眠ったのか。


「昨日は散々だった」


だが、何だか楽しかったのも事実だ。

あんな気持ちになる事も出来るんだな。

間違いなく、私が1人だけだったらあんな気分にはなっていないだろう。

お酒を飲んだ次の日は調子が悪いと聞くが

私は何だか清々しく、気分が良い。


「さて、掃除でもするか」


私に抱きついているニールを起さないように剥がし、布団を掛けた。

…さて、メアリー達にも布団くらいは掛けてやった方が良いだろう。


「…しかし、何故私が掃除をしないといけないのだろうか」


そんな事を、掃除を殆ど終えた後に思った。

何故始める前では無く、殆どが終わった後なのだろうか。

きっと終りが見えてきて、冷静になったのが理由だろう。

掃除というのは1度始めると中々止まらないからな。

中途半端に終えてしまうと言うのは、なんともキリが悪いからな。


「ふぅ…しかし」


全員…起きないな、もう7時なんだが…うーん。

このままだと、他にやることが無いな。

掃除を終わらせたは良いが、終わらせた後にどうするかを考えていなかった。

1箇所に集めた瓶を捨てに行くか? だが、そこは店員さんの仕事だろう。

当然、異常な程に出ていた酒樽もそうだろう…

しかし、酒樽の量、あまりにも多すぎでは無いか?

30以上あるんだが…この全てをトール様が1人で飲んだと考えるべきか。

だとすると、トール様はどれ程お酒に強いんだ? 強すぎだろう。

…な! 樽1つで何万も…ご、合計したら…100万を越えているだろう、これ。

えっと、瓶は…1本で5000、この場にある瓶の本数は32本。

合計で15万以上…瓶だけでもこれほどで…な! この酒、1本40万!?

え、えっと…3本…4本…5本…10本!? 400万!

待て! も、もしや酒樽も…は! なんだこれは!

えっと…1つで600万…それが、5つ…あ、あ、あぁ…

あ、明らかに血の気が引いた…ただの飲みでこれは…

いや、最初に見たのが安かったとして、もしや他のお酒も色々と違うのでは!?


「…………」


ご、合計で5000万オーバー…だと…あ、頭が痛くなってきた。

そうか、考えてみればここは神々しか来ることが出来ない高級店だ。

その高級店のお酒なんだ、酒樽なんて来たら、これほどの額になるだろう。

と言うか、瓶だけでも異常な程の値段なのに…


「……んー、あ、エリスちゃん…早いわね」

「……と、トール様」

「ん? どうしたの? 顔が真っ青よ?」

「え、えっと…昨日の宴の注文料金を計算して…」

「へぇ、と言うか、随分と部屋が綺麗ね。

 あれだけ散らかってたのに、お店の人が来たの?」

「あ、いえ、私が暇つぶしに掃除をしました」

「あ、あの部屋を掃除できるって、結構時間を食ったんじゃないの?」

「1時間程度で済みました、計算の方が時間が掛かりましたが」

「んー? 待ちなさい、今が9時だから…計算にどれだけ掛かったの?」

「2時間です、ちょっと信じられない数字だったんで、何度も書き直して」

「…6時に起きたの!? あんなに騒いだのに!?」

「はい、そうなりますね」

「はえぇ、規則正しいわね…」


規則正しく生活して長生きして欲しいと母には言われてたからな。

ずっと可能な限り規則正しく生活してきたし、染みついているんだろう。


「で? なんでそんなに青ざめてたの?」

「え、えっと、それはですね…昨日の料金が何度計算しても…その…

 5000万を越えるためでして」

「5000万ね-、結構行ったわね」

「なんで冷静なんですか!?」

「ふふふ、そりゃね、ここで盛大に宴会をしようってならそれ位の覚悟はあるわ!

 今まで貯めてた貯金を下ろして来た甲斐があるわ!

 まぁ、私も一応、神々のNo.2だからね、お金は沢山あるのよ!

 今日は様子見で1億を持ってきてるから余裕ね!」

「い、いち、い、いちお、1億ですか!?」

「動揺してるわね、あ、因みにこれが1億よ!」


……な、なんという…あぁ、め、めまいがする!

私には1万だろうと大金に見えると言うのに!

やはり神々のNo.2のトール様にはこの額など端金だと言う事か!


「まぁ、私自身かなり飲んだり食べたりするからね!

 昨日は予定の3倍は飲んだけどね、やっぱり楽しいとお酒が美味しいわ!」

「は、はぁ…」

「まぁ、お金については私に任せなさい! それとエリス」

「は、はい」

「布団、ありがとうね」

「いえ、当然のことをしただけです」


しばらくして、メアリー達も目覚め、トール様は5000万の大金を軽く払ってくれた。

そして、私達は寮に戻った。


「うーん…頭が痛いです…あ、え、えっと、せ、先輩…その…」

「どうしたんだ? そんなに顔を真っ赤にして」

「いえ、き、昨日の事ですけど…わ、私、先輩にあんな事をして…」

「無理矢理お酒を飲ませようとしたことか?

 それとも、私にいつも以上にじゃれついてたことか?」

「どっちもです! ご、ごめんなさい!

 そして、じゃれついてたことなんですが、で、出来れば忘れて欲しいかなーと」

「私は嬉しかったぞ? お前に好かれていると分かったからな」

「へ!? ほ、本当ですか!? 嫌じゃありませんでした!?」

「あぁ、大丈夫だ」

「よ、よかったぁ…え、えっと…じゃあ」

「なんだ?」

「その…今日もいつも以上に甘えても…良いですか?」

「構わないぞ」

「ありがとうございます!」


ニールは本当に人懐っこい奴だ、本当に可愛い妹と言う感じだな。

おぉ、ニールの髪の毛はかなりサラサラしているな、触り心地が良い。

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