表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/96

4章 シーラクエスト3

闇に落ちた者に光の手が差し伸べられ、落ちた者は必死にその手を掴んだ


光の手は落ちた者を引き上げてくれる・・・だが、その手を離すとまた落ちていく


落ちた者は光の手に縋っていたが、別の者に言われてしまう


『手を離せ』『手を引け』


落ちた者・・・ワタシは決断する


決して曇らせてはいけない光をマモる為に


光はワタシの物じゃない


だから、ワタシは落ちよう・・・いや、いっそ消えよう


暗闇の中、もがくのはもうタクサンだ


光の手は、ワタシの意志とは関係なく、また差し伸べられる


もう頼らない・・・もう縋らない


光が遠くに見える・・・眩しくて・・・アタタかい


その光がワタシには眩しすぎた・・・決心が揺らぐ前に離れよう・・・遠く光が届かない場所に・・・


いつの間にかワタシは数人の男に捕まっていた


どうやらワタシを穢そうとしている


落ちた身なれど、こんなヤツらに!


ワタシは必死に抵抗した


気を失い、気付くとお姉ちゃんがいた


そして、光がワタシを照らす


どうやら光はワタシが落ちていた闇を薄くしていたようだ


もう闇はほとんどない


それからは視界が明るくなり、人々の笑顔が見える


ワタシも笑えるかな?


光を見る好意の目が気になる


もどかしくて・・・でも光はみんなの光・・・ワタシだけの光じゃない


光は強大な者と戦う事になる


それはとても強大で光を飲み込もうとする


それでも光は輝きを増し、その強大な者に挑まんとする


だから、ワタシは決意した


この戦いが終わったら・・・


光は奈落へと輝きを失い、落ちようとしていた


今度はワタシの番


無意識に手を差し伸べ、共に落ちる


光は消えかけていたその輝きを取り戻した


生き残ったワタシは決意した事を実行すべく光の元へ


でも、光はみんなの光


全ての者を照らす光


ワタシは光をより輝かせる手助けをしよう


いつまでも縋るワタシではダメだ・・・みんなに光が届くようにワタシは私として光の横を歩きたい


光は暗闇に包まれた国を救うべく動き出す


私も同じく・・・光と共に


でも、光が選んだ者は、私の想いに気付いてしまった


共に同じ光を想う者同士・・・心が通じ合う


私の闇は完全に消えた


もう私を飲み込もうとする闇はない


だが、再び光は消えかける


光の信じた者に裏切られ


そして、目の前の敵は、消えかけた光を完全に消そうとする


私は光を自ら消し、私も死ぬ事を選んだ


ダメだ!光は消してはダメ!


だから、消えた闇を呼び起こす


闇は嬉しそうに私を包み込む


闇の力を借りて光を助け、私は恥じる


結局・・・私は闇・・・光と共に歩む資格はない


光にそう告げると、光は優しく私を包み込む


その時直感的に分かった


もう闇の力は借りられない


なぜなら私を常に光が包んでくれているから


私は光と歩む


みんなを照らすべくアシスと共に────




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ