シーラクエスト2
シーリスとの出会いから2章9までのシーラ目線です
フレーロウに着く前に姉さんが突如として現れた。相変わらず強引な所と人の話を聞かないのは変わってない。リオンと戦いになり少し焦ったけど、そんな変わってない所にホッとした部分もあった
わたしの意志を伝えると、誰かが唆したと言っていた。違う・・・違うの姉さん。これはわたしの意志。でも姉さんは信じてくれなかった・・・
アシスに本名がバレて、心配した姉さんがわたし達に着いてくることになった。不安と安心・・・両極端な感情がわたしの中に芽生える
ギルドでは様々な人と出会い、傭兵の登録も無事?終わり、ナキス王子が用意してくれた宿屋で平和なひととき。これ程平凡なひとときを感じれたのは初めてかもしれない
日中は姉さんと買い物行ったり、依頼書を見たりする日々が続き、姉さんの見つけた依頼書はガーレーンでの依頼・・・ちょっとやだな・・・だって、アソコに近づくから・・・ほんの少しでも近づくから・・・
皆で馬車に乗り、ガーレーンを目指した。外の風景を眺め、気持ちを落ち着かせる。到着した時、アシスに意地悪言っちゃった・・・気にしてないみたいだけど、気をつけないと・・・
ガーレーンに着いたら、また揉め事・・・なんですぐ揉め事が起きるんだろ?
宿に着くと姉さんは部屋を出ていった。情報収集の為とか何とか・・・わたしは部屋で1人眠りにつこうとすると、隣の部屋からコンコンと音がする
あっ、アシスかと、咄嗟にコンコンと返した。すると妙にリズミカルなノックが返ってきたので思わず笑ってしまった。1人薄暗い部屋・・・でも誰かが一緒にいるように感じた
コンコンコンコンコンと5回ノックする
言葉に出来ない感謝の言葉『アリガトウ』
返ってきたノックは8回・・・『オヤスミナサイ』かな?
わたしは少し安心して眠りについた
なぜか朝になるとわたしのノックが『アイシテル』になっていた・・・頭の中が混乱で働かない・・・で、わたしが妊娠?何がどうなってるのか分からないけど、リオンが悪いということで話は終わった・・・バカアシス!と、リオンではなくアシスに対して心の中で舌を出す
ソルトさんの後をつける為、わたしと姉さんとリオンで行動する
バカアシスは留守番だ
ほっといたら何しでかすか分からないから、不安で仕方ない
そうこうしているウチに囲まれてしまった。ソルトさんのグンに。相手はユミを構えわたし達を殺そうとする
リオンと誰だか知らないヒトとの戦いが始まった
お姉ちゃんはニゲヨウと言ってきた
そうだね・・・ココにいても仕方ないからニゲヨウ
周りの風景がシロクロに変わる
今までの風景はナンだったんだろう
森の中は木漏れ日により幻想的でウツクシかったのに・・・
リオンがアイテを倒すまでの間、お姉ちゃんは動かなかった・・・ナゼ?
ソルトさんはまたユミを構えさせる・・・サッサと逃げればヨカッタ
ソルトさんの後ろから、アシスが出てきた・・・そんな所から来るとは思いもよらず、声が出ない
『もう大丈夫だ』
・・・あ、瞬時に白黒の景色に色が入る。
ソルトさんからの号令で矢が放たれる。姉さんの体が強ばるのが分かった。でも、大丈夫だよ・・・だってアシスが言ったじゃない・・・もう大丈夫だって
ソルトさんの事情を聞いて、少し思った。何かを犠牲にしてまで何かを守りたいと思う気持ちが羨ましいと。その犠牲になるものが大きければ大きいほど、代償が大きければ大きいほど、守られてる方は幸せを感じるのではないかと・・・
騒動は誰も死なずに済んだ。アシス・・・凄いな・・・わたしは何も出来なかった。でも、解読はしないで・・・顔から火が出てしまう
姉さんとアシスが出て行ってしまった。わたしもついて行きたかった・・・不安で胸が押し潰されそう・・・何の不安?分からない・・・でも、フアン
お姉ちゃんは帰ってきた。恐らくアシスも・・・何をしていたか怖くて聞けない・・・モヤモヤする
モヤモヤしたまま、あっという間に数日が過ぎた。いつの間にかフレーロウに戻って来てた。何をしていたか覚えてないが、姉さんはいつも通りだ。アシスはチラチラこちらを見ている
アシスが声をかけてきた。買い物に行かないか?と
頭の中が真っ白で、ただ頷いていた
雨季はいつの間にか終わったのだろうか・・・晴天に恵まれ、街を行き交う人の顔が晴れやかに見える
買い物は特に何かを買う目的ではなかったみたい・・・ぶらぶら2人で歩きながら、目に付いたものを物色・・・姉さんとの買い物と同じ感じだった
しばらく歩くとアシスがあの日の夜の事を話し始めた・・・同郷の者を殺して済まなかったと・・・ああ、姉さんはアシスに襲いかかったのかとその時理解した
わたしは首を振る・・・心の中で『良かった』と呟く・・・何が?
明日はレグシに向けての出発の日
今日は良く寝れそう
何故かは分からないけど・・・




