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シーラクエスト

シーラ視点のダイジェストです


読みづらい部分は御容赦下さい

足の痛みが増してきた。かれこれどれくらい歩いただろうか・・・足を踏み出す度に鈍い痛みを感じるが、周りの歩調に遅れずについて行く


彼らはわたしを決して置いていかない。わたしが止まるとみんなに迷惑がかかる・・・だから、わたしは止まらない


最後の村を迂回し、標的のいる森へと近づいた時、脳裏に浮かんだ言葉があった


『シーラが望むこと・・・それを考えるんだ』


誰が言ったの?分からない。でも、暖かい声だったような気がする。わたしが望むこと?標的をコロス?チガウ!じゃあ、コロサナイ?チガウ!・・・わたしは・・・ワタシは・・・ただの女の子になりたい・・・街で見かけるヨウな普通のオンナのコになりたいだけ・・・今ならあのチチからも離れてる・・・今なら・・・ニゲレル!


わたしは必死になって説得した。彼らはワタシが成功しても多分死ぬ・・・今まで鍛えた技を使って戦い、死ぬのではなくわたしの壁となって死ぬ・・・タダの肉壁


でも、彼らは揺るがなカッタ。拠点にいる家族・・・仲間の為に死ぬ事を選んだ。ナゼ?なんで死ぬ事が家族や仲間の為になるの?生きてコソじゃないの?


言い争ってる間に1人の男が現れた。言ってる事がアタマに入って来ない。言い争ってる・・・そして、攻撃をカイシした。ヒトリやられた。わたしはシヲ覚悟していた。


男が仲間を殺そうとしたトキ、思わずコエが出た。デモ、ヒョウテキが最優先だから、ナカマでも見捨てるカクゴがヒツヨウだ。1歩前に出るとまたイタミで顔が歪む。殺さないで!わたしは心からそう叫んだ。


男は殺さないでいてくれた。名前はアシスと言うらしい。カレについて行けば、グリム達から離れられる・・・断られたが、わたしが必死にオネガイすると聞いてくれた。カムイでは無い人と話すのは・・・初めてだった。


わたしは抱っこされ、落とされ、川に連れていかれ・・・仕方ないじゃない!川で水浴びする暗殺者見たことあるの!?


再び抱っこされ村に入ると足のチリョウをしてくれた。でも、この人はわたしをコロス気かもしれない・・・でも、わたしは・・・!


アシスがわたしのわがままを聞いてくれた。殺そうとした相手なのに・・・わたしでも無茶なお願いと思ったのに・・・


村から出て東に進むとすぐに森にハイル。獣がスクナイのか静かだ。後はアシスにマカセルしかない。殺されてもモンクは言えない・・・デモ、生きててホシイ。そう思ったら駆け出していた。足はモウ痛くない。グリムが見えた。殺さないで!アシス!


4人とも無事だった。これからどうなるか分からない。でも、生きている・・・良かった。


彼らを助けてくれると言うアシス。逃がしてくれるじゃなくて、助けてくれると。嬉しかった。


アシスの残念な計画を聞いた後、アムスさんと話した。わたしがシの者だと気づいたみたいだ。ソウ、ワタシはシの者・・・でも・・・


アシスがカムイを潰すと聞いて、わたしは喜んだ。でも、それだとわたしはどうなる?他人に運命を委ねたままでいいの?だめ・・・だから、わたしがカムイを・・・終わらせる


アシスと共にダーニについた。リオンって男に絡まれたけど、アシスが嘘をついて、追っ払ってしまった・・・いいのかしら?


その後、ダーニの村のサテスさんからこってりシボラレタ。サイゴの方はテキトウに返事をしていたとオモウ。眠かったカラ


朝起きると外がウルサイ。なんだろうと思って外に出るとアシスも気になったのか一緒に外に出た


そこにはリオンがいた。一晩中獣を狩ってたらしい。物凄い体力ね。とりあえず話をするのに村を出た


頭がマッシロになる。コドモも戦え・・・子供はタタカワナイ・・・戦いたくナイんだ!


アシスとリオンが戦っている・・・勝ったのはアシス。別に子供は戦うのか戦わないのかの争いで勝利した訳では無いけど・・・なぜかほっとした。戦わなくて良いんだと言われた気がした


ゲイクと言うアシスの仲間が殺された。アシスは悲しんでるように見える。でも、わたしは悲しくない・・・知らない人が死んでも悲しくなんてならない・・・わたしがおかしいんだろうか?


アシスは言った。ゲイクの事を教えてくれと。・・・そうか、わたしも知れば良いんだ。人を知る事で、わたしは人の死を悲しむ事が出来るかもしれない・・・


わたしはシを司る一族。姉さんも兄さんも・・・父も・・・


わたしは母を知らない・・・でも、悲しくない・・・知らないから・・・


もし、知る事が出来れば、わたしは悲しむ事が出来るのかな?


母のシをいつかは悲しむ事が出来るのだろうか・・・


答えはアシスと共に行けば分かる気がする・・・


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