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ルビーアイ Noah's memory ~神の追憶~  作者: アゲハ
4章 地球からの来訪者
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69話 双子の少年

ひとしきりの物事、そしてムゥムゥからは完全に認められ無かった事ではあるが……



まぁ、なんにせよモリサダは神になり、神座に腰を下ろすことを許された



だが、お前は座る事をし無かったな……




「座ってばかりじゃ何も見えねぇから」




そう皆に伝え、カタストロフィと星々を行き来する日々




優しい世界を本気で作ろうとしていた




そんな()()()()()()()()




それでもモリサダは()()()()()に変えた




いや、最悪なのは間違い無い




モリサダは地球に降り立った際、子供を力の巻き添えにし、殺してしまった



即死では無い



だが、息絶え絶えの子供2人



僕にどうすれば良いのか泣きついて来たな



即座に理解し、話し、そして方法を伝えた



意味が伝わったモリサダは実行した



ただ、その直前に2人の子供に与えた物



《サファイアの種》



ヒューヒューと喉から漏れる息



そんなギリギリ繋がっている命



その2人の子供は絶命直前の状態で相方を心配し、名を呼んでいたそうだ



子供だからかも知れない



でも、純粋なその心に打たれ、モリサダは()()()()()()()()を与えた



いずれ自分の両翼となる



そう言って、僕に子供の命を(ゆだ)ねた








しばらくして、カタストロフィ



大河方面から相方を背に担いで来た子供が現れる



影を纏う僕を見ても驚きもしない



それだけ必死なのだろう



意識を無くした子供を担いで来たのもまた、子供



少年……



美しい金髪



サファイアの輝きでは無いオーシャン・ブルーの両目



背負われて来た少年も同じ



彼等は双子だった






僕は名を聞く






少年の名は、()()()()()()()と云った



今も意識の無い少年は()()()()と云うらしい






そのまま生き返らせることは可能だったが、僕はソウし無かった






モリサダが言ったんだ






《両翼になる》と……






ならばソレを信じ、僕は今も目を閉じるアーサーが起きるのを待った






せっかくのタイミングだ



って言うのも失礼な話か……



彼等は結論、モリサダが殺した



だが、別に僕がそうした訳じゃ無い



星々の人間と話すのは初めてだ



そしていずれモリサダの両腕となる逸材ならば知識を与えようと思った






ただの()()()






世界の成り立ち


力の発動


魔獄領域






ソレらを伝えた頃、()()()()()()()()






魔物が来る






そう感じた僕は、悔しくはあり、今も意識の無いアーサーには申し訳ないと思いつつラインフェルトにのみ僕からの《サファイアの種》を与え、そして2人を門に通した





モリサダの与えたサファイアと、僕の与えたサファイア





ラインフェルトに才能があれば、後に混ざり合い《ディープ・サファ(想いを創造)イア・ア(する眼)イ》になるだろう








少年達は生き返り、そしてモリサダの指導を受けた






世界を守る為の子供



その育成を……








モリサダは他の星々を行き来しながら、特に地球へ滞在する機会が多くなった



アーサー、ラインフェルトの指導が殆どではあったが、妙だ……



優しい世界を作ろうとしていた奴だったが、なぜか()()()()()()()()



理由を聞いた事があったよな?



お前はコウ答えた




「いずれ訪れる娘の為に」




何の事かは解らなかったが、お前が決めた事だ


口出しはしない





とある()()()()()()なる



そう言いだした時には少し反発もした事を覚えている



小さな世界の、より小さな建物を守護するつもりかってな……



《必要な事》



そう、お前は言った



何がモリサダに見えているのかは僕に解らない






カタストロフィを優しい世界へ即座に変えたお前の実行力は称賛に値する



だから、どうせ折れるのは僕だろうと意見を引っ込めた






地球で生きる事に《加藤守定》の名では不都合が起きる可能性がある



生きてはいるが、死んだ事になっている身だ



姿もマズい



サファイアで自己を覆い、姿を屈折させ見せる技術をお前は使った



だが、所詮は蜃気楼



近付かれれば中身が見える



だから()()()()()()()()を作った



小太りに見える姿



誰もモリサダだとは気付くまい



名には迷ったよな……



僕にモリサダは聞いてきた



そんなのは知ったことじゃ無い



()()()()()とかしたらどうだ?



僕は何気なしの提案を彼に告げる



なるほどと相槌を打ったモリサダは、《音読み》っていったかな……



守定の名を《シュテイ》とし、周囲の人間が言いにくかったという理由でシュテイから最後には《スティ》へ名を変え……



《スティープン・スピルポーク》と名乗り大学の教授をしていった








長い、長い月日






お前は飽きもせず、スティとして生きる








そしてある日、嬉しい声をお前の口から聞いた








《ついにアイツが来た♪》とな








誰を待っていたのかは僕には見えない



いずれ名の解る者



女性



彼女の名は《泉》と云った








モリサダは自分の持つ知識を少しずつ、少しずつ大学の教え子となった彼女へ……



泉という女性へ明かしていった



一気に全てを教えては何か壁にぶつかった際、弱さが浮き彫りになる



だから少々の明かされた知識、そして多量の自己解決を促した



まぁ、ともあれ全てを伝える前に、()()()()()した



モリサダはもう気が付いていたようだった



《奴》に近付き、自分が生み出した()()()()()



監視役の猫



猫の名までは憶えていないが、確か《幽霊》……



そんな意味合いのモノだった気がする






そして、お前は言っていたな……



いつ()()()()心配が尽きないと……



《奴》を見るたび、自分の表情に敵意が映らないか



満面の《作り笑い》を浮かべていられるか不安だ、と







お前が追っていった男



高田という名の、日本という地球にある小さな島国の大学教授



奴が本格的に動き出した



昔、《マスター》と言っていたモリサダの敵



この件は僕の範疇に無い



あくまでもモリサダが自分で解決したい案件



僕は外野だ



だから外側から、その物事を見ていた








それから半年……



いや、1年か?



そんな事はどうでもいい



日を数えて生活など、僕はしない








ただ……



泉という女性とスティが接触してから約1年……



そう覚えて居たのは、モリサダが突然言った事が……



あまりにも衝撃的だったからだ








《今日ようやく会えました! 嫁さんに…… アースに! 今は浅田藍というヒトの器に、そして彼女の親友の様です》



【アースだと!? そうか…… 良かった…… そして…… 良かったな、モリサダ】




ムーンの魂を受け継ぐモリサダが大丈夫だったんだ


アースだって大丈夫なのは解っていた


だが、言葉にされた今が……






やはり、1番安心出来たのは言うまで無い






《ええ! 元気そうでした♪》



【そっか♪ ん……? そう言えば彼女の親友がどうとか? 彼女とは何だ?】



《今日、その彼女は…… そちらに行きます》





モリサダは、そう言った





【だから誰だよ、彼女って?】





僕は聞く



モリサダは少し笑って、こう言った








《ノア様の孫娘ですよ♪ 僕の娘…… ()()()()()()()()()()()()が、今日そちらに♪ 強さを求めてます…… ノア様から与えて下さい…… 【咲子】という女性です》








何を言っているのか理解したのは……



僕の手へ、何かが当たった感覚に気付いた時だ



何かが手に落ち、手を伝う



止めどもなく、何度も何度もポタポタと……



我が手を濡らす、僕の涙








ラフレシア……








良かった……








ちゃんと生きて居てくれて……







正直なところ、彼女の魂を2つに分けて転生させる事に関しては不安があった







そんな処置はあの時が初めてだったから……








本当に、良かった








それに世界の幸せの為に強くなろうと……








君も変わって無いんだな……








早く会いたい……








早くおいで……








ココに僕は居るよ……








ラフレシア……








別の体になっていても……








生きて居てくれて、ありがとう……

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