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ルビーアイ Noah's memory ~神の追憶~  作者: アゲハ
1章 神の思い出
3/109

2話 提案

全ての塊を細かく観察するには根気と集中が必要だった



楽しみではあったが、さすがに疲れも出て来た



そこで僕は変化の(いちじる)しいアースのみを観察しようと決断した





手始めにアースに降り立つ





青かったのは、いずれ名の付く【海】



緑は【木】だった



ふと視線を海に向ける



そこには()()()()()()()



ただ、黒い……



フワリとした姿



頭部は黒い塊



そこから胴、手足に向けて太い、そして細い影の様なシルエット……



そんな感じだった



だからもう少しハッキリした姿をイメージした



どうすれば良いかは解らない



でも、脳裏に淡く残る何か……



それを模写(コピー)した



それが今の姿さ



基盤(ベース)はソレだけだ



ただ、脳裏に在った【誰か】だろうか……



それだけが、今の姿の原型(モデル)



面白い物だ



細かった黒い霧のようなフワリとした物から指が生まれる



今のヒトと変わらぬ姿が在る



大地に足を立てる



歩ける



掴める



当たり前って言うなよ?



当たり前を、当たり前だと認識したのはその後の人類って奴の感性さ



最初は不思議だったのだから仕方がない



僕は思った



全ての塊、後世【星】と呼ばれる物を独りで観察は難しい





そこで、僕を基本形にした【ヒト】を創った





6人創った





それぞれに星の名を付ける



意志を持たせ、6個の星の観察官とする事にした



勿論、観察だけでは無く、進化を前提として、星々を任せてみた



それぞれが、それぞれの役割を果たす



それぞれが、それぞれの星の神としたんだ



そうする事によって、意外にもそれらの星々は発展した



僕が動かずにも、発展する



それは奇妙で……



しかも高揚感を覚える出来事だった








特に美しく発展した星が在った



やはり【アース】だ



アースは素晴らしかった



生き物という生き物が増え始めた



それは神とした僕が作り上げた【ヒト】、女型の【アース】



()()()()()を付けた【アース】によるものが大きい






彼女は()()()()()()()だった






いつも僕の所に来ては、星の話、創造の話を聞きに来た



僕は解る範囲での説明をしていたよ、いつもな♪



その内に、海と呼ばれる大きな水溜まりに今までのミクロなモノと違うサイズの、大きな生き物に進化した



それが更に進化し、陸に上がる



明らかな進化と発展が見えた



驚くよな、実際さ……



数々の奇蹟を星のアースは起こし、それは神なるアースが手を加えた物



実に面白い……



それを感じた僕は、更に三つの星を創った



サン側から【ウラヌス】、【ネプチューン】【プルートゥ】



それらを創り、またその星の名の神を置いた



今までの女型の神と違い、プルートゥに関しては()()()()()()()



同じ様に創ったつもりだったのだが、スラリと長身の肉付きの良い【ヒト】



【男型】だった



まあ、奴の事は置いておこう



お前もよく知っているよな、モリサダ……






話を戻すが、それぞれの星は発展した



ただ、あまり変わらなかった星がある



プルートゥ……



変化の見られない(さま)を聞いた事がある





《サンが遠すぎて光が届かない》





そう理由を述べたよ



プルートゥの近くにも小型のサンを創ろうかとも思ったが、いまいま著しい進化を遂げているアースに影響があっては困る



一旦その考えは保留とし、出来る限りの進化の努力をプルートゥに話した








星のプルートゥが進化に立ち止まる



だが、その頃もまた、星のアースは発展を遂げていた



トカゲの様な物が大地を闊歩(かっぽ)し、ある物は同種を食べていた






キレイな光景と、残虐な光景……






それらの生物は【ダイナソー】と呼ばれる様になった



ん?



ああ、ダイナソーか?



お前の国では【恐竜】って奴だな



なんだって?



それに星の名、神の名が同じじゃ混乱するって?



ったく……



モリサダ……



お前、意外に足りねぇ脳してんな……



僕はどちらの生みの親でもあるから、その方が解りやすいんだが……



聞き手がストレスになるんじゃ仕方ないな……



ヤレヤレ……



わかった、じゃあ……



星のアースはお前達の様に【地球】って話す事にするよ



だから【アース】は女型の神の名だぞ?






さて、また話を戻すが、そんなこんなで世界は出来た



遥か昔の出来事だ



他の星も様々な発展を遂げる



だが、やはりプルートゥ……



ああ、悪い……



【冥王星】と言うべきだったな



その冥王星だけはあまり変化が見られない



僕は【地球】を模写した【カタストロフィ】に城を構え、そこに全ての星の総統神を召集した



ま、発展の為の会議だな



やる気は有ったのだろうが、プルートゥは言い訳ばかりをしていたよ



そして、著しい発展を遂げた()()()()()()を提案した



アースは二つ返事で了承し、その後、アースが冥王星の神



そして、プルートゥが地球の神となった






だが、すぐだ






すぐに地球に異変が起きた



神が変わったからか、プルートゥの意志かは解らない



だが、地球は滅亡した



それまでそこに居た生物……



ダイナソーは絶滅した



大気が揺れ、全てが凍りつく



モリサダの星での、氷河期って奴だな……



美しかった地球は、真っ白な銀世界なんてもんじゃ無い……



極寒の地獄と化した



さすがに目を伏せるべき出来事さ



即座にアースとプルートゥを元の星に戻した



このプルートゥが出した提案(アイディア)は最悪の結末に終わった

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