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ルビーアイ Noah's memory ~神の追憶~  作者: アゲハ
2章 孫
17/109

16話 ニコにー

ポポンは僕に言った




「リンリンを宜しくお願いします」



【ああ! リンリンはこちらで大事に預からせて貰うよ♪ 大丈夫! ウチの侍女長はしっかりした女だ! 侍女は皆仲が良く、居心地が良いハズだよ♪】



「そうでしたか♪ なら安心ですじゃ」



【うん…… あ……】



「はい?」



【一人…… ()()()()()が…… まぁ大丈夫だろ?】



「ドジ…… で、ございますかな?」



【ま、まあ…… でも優しい子さ♪ ニコって云うんだがな……】




僕がポポンにそう話すと彼の表情は驚愕(きょうがく)の色を映す




「ニコ…… ですと!?」




不意に目を向けた集落民が一様に同じ顔を見せた



ニコがどうかしたのだろうか?




【ん? どうしました?】




その問い掛けに心を整えた様子の長老




「あ、いえ…… 数年前から行方が知れない集落の子供…… それがニコなのですじゃ…… いくら周囲を探しても見付からず、困っていたのですがの…… 宮殿とは思いもよらなんだ」



【あ? そうだったのか!? どおりで…… 宮殿壁外に居たところを保護したんですよ…… こんなに離れた集落から迷って来たとは……】




そこまで口にした僕の前にレイジが割り込む




()()()()、宮殿に居るの!?」



【ニコにー?】



「僕らよりも木登りも、木の実拾いも上手なの! 女だけど、お兄さんみたいなんだ! だから、ニコ兄ちゃんで、ニコにー♪」



【なるほどな……♪ うん、元気にしてるよ!】



「良かったー♪ 心配してたんだ!」



【うんうん♪】




更に割って入ったのはポポン




「あの子は昔から少し冷静さに欠けるというか…… ご迷惑をお掛けしませんでしたかな?」









僕は少し考える









【んーー…… まあ…… 頑張ってますよ♪】



()()()()で…… 想像が付きましたですわい……」



【いやいや…… 本当に頑張ってますよ♪】



「うん♪ ニコちゃんは優しいよね!」




レシアがそう口にした



僕も含め、それぞれが、それぞれの顔を見合わせる



そして周囲が笑いに包まれた




「何で笑うの?」




レシアが首を傾げる



ポポンが笑顔で言った




「うんうん、レシア様♪ 優しい子ですわ、()()()は♪」




レシアは僕を見る




【うんうん、優しい子だな♪ ただ、優しいと、しっかりしてるは…… ちょっと違うかな? アハハッ】



「え? ()()()()()()()よ? ()()()()()()()()()?」



【ん? 何がだ?】



「ニコちゃんはね…… いっつも夜遅くに()()()()()()んだよ?」




そうレシアは僕へと笑顔を向けた




【どういう事だ?】



「私も守らなきゃ、私も()()()()()()()()()って…… いっつも口にしながら中庭で真夜中に剣の練習してるんだよ?」



【レシア…… それは本当か……?】



「うん♪ その姿を部屋の窓から見るの、私、好きだもん♪ だからちょっと失敗しても見ないであげてね!」




レシア……



ドジなところは否定して()ぇぞ……



つーか、アイツめ……



ふっ……



少し……



帰ったら優しくしてやるか……




【そうだったんだな…… うん、教えてくれてありがとな、レシア♪】



「うん♪」




僕はレシアから視線を外し、民を見る




【じゃ、リンリンを預かります♪ ではまた!】




そう言ってリンリンを(かか)えて空へ飛んだ








【リンリン…… 大変な事もあるだろうが頑張れよ♪】



「はい♪」






【どうしても解らない事があったら僕に聞けば良い♪】



「ありがとうございます♪」






【宮殿の侍女達は皆良い奴ばかりだ♪】



「楽しみです♪」






そんな会話を交わし、宮殿へと戻る









到着早々、宮殿内では怒号に似た騒音が飛び交っていた



理由はすぐに判明した



ニコが皿、約100枚



グラス約60個を粉砕したらしい









許せってか?









いやいや……









やっぱり……









優しく出来んよ…… トホホ……

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