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01話 イナゴって美味しいの?/鯖の味噌煮/世界を救う言葉

新連載ですね(๑•̀ㅂ•́)و✧

頑張っていきマース!


高校二年生の春ーーー


「いやぁー、俺達も高二か!」


「そうだな。だが、学年が上がるに連れて俺達のアタック、ディフェンス、テクニックのポイントが全て1.75倍になっているな」


「ごめん、1.75倍ってなに」


「「………」」


「えっと…昨日イナゴ食ったから?」


「俺に聞くなや」


■ ■ ■


達弘のやつイナゴ食ってんのか。

あれって美味しいらしいけどあんま食う気しないよなぁ。今度ママゾンで買ってみるか。

そういえば最近ママゾンで買い物するこー


「(ちょ、ごめん自己紹介お願い)」


え、なに自己紹介?俺今ママゾンの事で忙しいんだけど。まあいっか。

ショルダーバッグ買いに行かなきゃ行けねぇからチャッチャと終わらせるぞ。

ゴホン。ふぅーーー


「俺は高校生探偵工藤しんいッ」


「ウソツクナヤ」


スンマセン。真面目にやります。はい。

俺は神奈川県立「鯖の味噌煮高校」二年

柊 雄也だ。

ごく普通の高校に通い、ごく普通の日常生活を送り、ごく普通の友達と遊んだり遊ばなかったり。てかこいつ誰だよ。


「オマエダレダヨォ?」


えぇぇ?何で片言ォ?てか何か臭ぇ!

と、取り敢えずあまり刺激しないように…


「え、えっと僕は鯖のみ」


「キコエネェヨ!モットハキハキシャベレヨ!」


こここここ、怖すぎだろおい!えーっと、もっとハキハキ、もっとハキハキ。

よし、行くぞッ!


「僕は鯖の味噌煮高校二年の柊ですッ!」


ど、どうだ…?


「アン?サマーノ味噌煮工房指名ノ柊?ナニイッテンダオメェ?アタマオカシインジャネェノ?」


サマァァァァァァッ!!!

何でだよ!何で夏が味噌煮になるんだよ!てか何で俺その工房に指名されてんだよ!何?なんなのサマーの味噌煮って!?夏のビーチに煮汁垂れ流してやろうか!?あぁん!?


「い、いや、鯖の味噌煮高校です。鯖の味噌煮」


「エ?ママモミモミ?ゴメンオレJKジャナキャヤダ」


ママァァァァァァァァァ!!!

モミモミってどこを!!肩?肩なの?肩、肩、肩。

………ショルダァァァァァッ!!!

忘れてたショルダーバッグ買うんだ!!!

ちくしょうこいつが絡んで来るからだ!!


「すいません僕時間ないんで!」


「ア、ジャアコレタベテイケヨ。ハイ」


鯖の味噌煮ぃぃぃぃ!!!

臭ぇ!!こいつ脇に鯖の味噌煮挟んでやがる!汗臭ぇ!!


「ア、ソウダソロソロイエカエンナキャ」


さっさと帰れよ!もう一生俺の前に出てくんな!!


「じゃ、じゃあ」


「オウ、ジャアナ」


あれ?あいつハンカチ落として…

ったく、ん?何だこれ。


「(オマエ、「鯖の味噌煮高校」ナンダロ?オレ、サバコウコウノコウチョウノムスコナンダワ。コトシカラニュウガクスルカラヨロシクナ)」


…え?あいつ鯖高校なのか。てか親父が校長!?あの校長子持ちだったのか!!!

…まあでもよろしくって言ってるし、仲良くしなきゃな。でもその前に1発殴らせろ。


■ ■ ■


「なあ、アニメに出てくる男子高校生ってカッコよくね?」


「いきなり何だよ」


「雄也は考えたこと無いのかよ、魔法使って透明人間になったり、物を透視できたり、他人の目と自分の目をリンクさせたり」


「達弘、お前覗きしたいだけだろ」


「男なんてみんな頭ん中覗きしか考えてねぇに決まってんだろ。じゃあ逆に覗き以外に何考えてんの?」


コイツあれだ、クズだ。

やらかす前に檻にぶち込もう。


「お前一回全国の男に土下座して回れ」


「ソウダゾ、ゼンコクノオトコニドゲザシテアヤマレヨ」


「そうだもっと言っちまえ」


「ノゾキダケシテンジャネェヨ!!マイバンマイバンスブリシテンダロ!?ダッタラサイゴサヨナラホームランブチコンデコイヨ!!オトコハナァ、シアイニデレルヨウニガンバッテンダヨ!シアイニデレズニスブリダケシテイッショウヲオエルヤツダッテイルンダヨ!アノコノ、アノコノアナモネラエヨ!ソンナコトモワカラネェヤツガオトコヲカタッテンジャネェ!!!」


あ、コイツも多分クズだ。下な言葉発してないけどだいたい分かる。達弘と同等、いや、それ以上のクズだ。


「ご、ごめん武ぃ!」


武!?コイツ見た目海外の人なのにすげえ日本人みたいな名前じゃねぇか!


「イヤ、オトコハシッパイスルコトナンテイクラデモアル。ドレダケスブリヲシテモシアイデシッパイスルコトダッテアル。ダケドナ、オレタチガヤッテルノハヤキュウジャネェ。ストライクスルノハムシロメチャクチャイイコトナンダヨ」


「な、なんでだ!?ストライクがいい事なわけがねぇ!三振したら終わりなんだぞ!?」


「フッ、コレハオヤジカラモラッタコトバナンダガナ、トクベツニオマエタチニタクスコトニスル」




「オンナノ穴ニ、ドストライク☆」




「「「……………」」」


「馬鹿かぁぁぁぁッ!!!」


「最高だぜお前の親父!ありがたく受け取らせてもらうぜ!この言葉は、俺が後世まで伝えていく!」


「アア、オマエナラデキル。オレハソウシンジテル」


「(武の親父さん…あんた、一体何考えて生きてんだ。)」


「(んー、女の穴の価値、とかかな)」


「(………)」


今、武の親父さんが空から俺に向かってピースをしているような気がした。それは祈りなのか、「息子を頼む」という事なのか、答えは誰にもわからなかった。ただ、この時間を通して一つだけ想うことがある。それはーーー


「下ネタって、世界を救うのかもな」



















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