書籍化したいなぁ……よし刷ろう! 印刷所にお願いして作品を本にしてみた(写真付き)
5/12 タイトル諸々、若干修正しました。
『文学フリマ』
『小説家になろう』で文学フリマ短編小説賞というコラボをした事で、その存在を知り『吾輩は家猫である。』という作品で参加させて頂きました。賞の一次を通過したのは良い思い出。
この短編小説賞参加にあたり目を引いたのは『短編集になる』ということ、つまり書籍化されるという事でした。
ワクワクと書籍化を夢見た結果は見事落選。
予想通りだ! と強がることしかできずに枕を濡らしました。はい。
書籍化って……いいよなぁ。
そう薄ぼんやり思いつつ時は流れ、去る2017年4月16日『第三回文学フリマ金沢』が開催され、私は一般来場者として参加してきました。
会場で書籍として仕上がった本などを拝見し、また作者の方ともお話をして思いました。
『やっぱり自分の作品も書籍にしたい!』
一度思ってしまうと頭から離れません。
よし、なら仕方ない。
刷ろうじゃないか――
どうもフェフオウフコポォです。
初めての方は、初めまして。
またオマエか……という方は、またやで!
いつも通り定型句をば。
はじめに、私が記す内容に関しましては、あくまでもエッセイです。
個人の主観で感じるまま書き綴ったモノであり、純粋に『私はこう思った』という程度のモノでしかありません。内容によっては言っても仕方がないことを述べる愚痴のような物もままありますので、その旨ご了承をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、今日のテーマは
『書籍化したいなぁ……よし刷ろう! 印刷所にお願いして本を作ってみた』
自費書籍化体験談でございます。
作者。自分!
編集。自分!
出資。自分っ!!
やったね! 自己満足の極みだ!
そんな自己満足の本が今日届いたよ! ひゃっほい!
エッセイの構成なんてしるかー!
早速開封じゃー!
おぉ……
おぉおぉ……
なんだろう。ちょっと感動。
やばい。嬉しい。
なんだこれ。
ふぁぁぁぁあああああっ!(熱狂)
ふぉおおおおおおっ!!(狂乱)
…………
でもまぁ騒ぐほどでもないか。(冷めた)
……
ふへっ。←手に取ってニヤつく。
こんな感じの心境です。はい。
ずっと地味な嬉しさが続いている感じがして結構幸せ。
自力書籍化。思った以上に楽しい。
さて、今回刷るに至った経緯としては、文学フリマで買った本の巻末に印刷所が乗っていて発注先を知れた事が大きいです。
作者の皆さんは本毎に色んな印刷所を使ってらっしゃったのですが、私は『卒業文集』とか『企業会員名簿』とかのイメージの冊子にしたかったので『ちょ古っ都製本工房』を営んでいる会社に依頼しました。
データ作りはワードなどでもOKなようですが、幸いな事にイラストレーターやフォトショップを使える環境におりますので、それらを使用してちょちょいのちょいで作成。
データが出来れば後は注文です。
が、いかんせん初の冊子作成。戸惑いまくり。
参考までに今回注文した内容を記しますと『くるみ・中とじ冊子』
冊子のサイズ:A6
冊子の用途:同人誌(小説)
本文の印刷方法:モノクロ印刷(スタンダード)
印刷部数:100冊
ページ数:44ページ
表紙の種類:レザック・175kg(モノクロ印刷)
表紙の色:さくら(レザック)
本文の種類:書籍用紙90kg(淡クリームキンマリ)
製本方法:くるみ製本
とじ方:右とじ
原稿入稿の方法:入稿用アップローダーを利用する。
納期:10営業日コース
希望納品日:2017年05月15日(月) までに納品
見積もり結果
制作代金:11,370円
表紙の追加料金:2,550円
送料:650円
割引:560円
合計:14,010円(税込)
です。
費用については原価の変動や時期により差があると思いますので、あくまでも私が注文した時の見積りです。
表紙については、注文を進めていて
表紙の種類…表紙の種類……っと
なになに? 表紙の種類が選べるだと?
おや、桜色? ワイの短編めっちゃ桜キーワードやんけ! これしかないわ!
と、ノリで速攻決めました。
こうして注文を終え、振込とデータアップロードを速攻終わらせたのが2017年4月18日。
そして今日、2017年5月12日無事100冊届きました。冊子作成の手間を考えれば納期1ヶ月は当然かなと思います。
それにしても安い。
たった1万4千円で100冊。ちょっと飲みに行くの我慢するレベルでいい。
もちろん数量が少なければもっと安いでしょう。
なぜ100冊刷ったのかというと多少なりと経済ロットを考えてしまったのです。
仕事柄、単価が高いのが嫌で単価が高すぎるとなんだか損をした気持ちになる為『まぁ最低100からだよね』というワケの分からない意識で注文してました。というか当初500とかで考えてたので自分の思考がヤバイ。売るつもりもないのにどうするつもりなんだ(汗)
さて、なにはともあれこうして冊子が出来たわけですが、改めて見ていると……なんとも愛おしい。
イラストレーターの方に描いて頂いた挿絵があるのが大きいと思いますが、とても幸せです。
ありがとうTamoさん! ありがとう!
意味もなく冊子を撫でているよ! 有難う!
あと、完成品を見て気を付けた方が良いと思った事がありました。一応、自分なりには気を付けていたつもりなのですが少し甘かった。それがなにかというと『見開きの空間』
偶数ページの巻末と奇数ページの巻頭は思った以上にスペースを開けた方が読みやすいかもしれません。
優しく開くと結構読みにくいです。
ぐい、と引っ張れば問題なしです。
ただ、引っ張ると、なんとなく『そんなにウチの子を引っ張ってぇぇぇっ!』的な気持ちにならんでもない今日この頃。
これぐらい気をつければ、思うままのフォントやサイズで自由に作って良いかと思います。
出来上がった冊子は、自分以外には何の価値もない物かもしれません――
ですが、自分にとっては大切な宝物になりました。
気持ちも豊かになり、幸せを感じます。
自費書籍化。かなりオススメです。