死んでも治らない性格。
僕は今日交通事故で死んだ、つまらない人生だった、家に帰ったら家財道具が一切なく身に覚えのない借金の手紙が机の上に置かれていて、それとともに緑の紙に妻の名前が書いてあり手紙が添えてあった。「貴方と暮らしてて全く楽しくなかったのでこれは私に無駄な時間を使わせた慰謝料です。私はタカシと幸せになるので早く離婚届を出してくださいと書かれていた。」僕は言われた通り役所に離婚届を出した。
借金と妻に逃げられたショックで町を徘徊していたらトラックに轢かれた。人生をやり直せるならやり直したい。
それは無理じゃな。
僕が自分の死体を見ていると着物姿の爺さんがそう言った、この爺さんはいつからいたのだろうと考えていると爺さんは言った。
お前が死んでからだと。
お前さんは人生をやり直したいと言ったが時間は戻せん、だから生物は一生懸命一瞬一瞬を生きるのじゃ。
浮気されて徘徊して死んだ僕には今更な説教だと思って聞いていると爺さんが言う。
浮気されても妻を取り戻すこともできたし復讐の道もあったし見返す努力をすることも出来た筈なのにお前さんはどれも選ばなかった。浮気をされても仕方のない屑じゃな。
さすがに投げやりの僕でも今の言葉にはむかっいたが言い返すことをしない、僕は昔から事なかれ主義でチキンなハートの持ち主だったのから今の現状を招いたのかもしれないと思った。
仕方のない奴じゃのここまで馬鹿にされても反論もしないとはの、お前さんといるとわしまでダメそうになりそうなので本題に入るが転生するか魂を粉々にしてリサイクルするか決めろ。
何の話だと言うと爺さんは俺に説明をするこのまま魂をほおっておくと腐るらしいそうすると邪気が生まれ人をそそのかし犯罪をさせるので見つけたらリサイクルか転生のどちらかの選択肢があるとの事。ちなみに満足をした魂には天国入りを進めるのだと言う。俺は明らかに未練があるので前者のどちらかとの事。
僕は今の人生をやり直したいとは思うが転生したいかと言われると違うしリサイクルかと言われると怖いのでどちらも嫌なので爺さんに決めさせることにした。