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06 私の押し、気合で罠をうちやぶる
「ていうか、お前はここを知ってんのか」
「いえっす。そりゃもう。常識の中の常識ですから!」
私は戸惑うウォルド様に向けて、学校とは何たるかを述べた。
「いたいけな少年少女を監禁して、洗脳する場所でっす」
「嘘言うな」
「ごめんちゃい」
と、途中途中で茶番を挟みつつも。
頑張って説明したよ!
ほめて!
けど、ウィルド様は華麗にする―。
「つまりこの世界があんたの地元を参考にして作られたわけか。変わったとこだな」
はい、異世界ですんで。
「変に構えて損した気分だ。とりあえずさっさと脱出するか」
おや、ゲーム内で不思議空間に転移するシナリオのときは、ちょっとうろたえてたのに?
呆れた様子のウォルド様は、目を閉じて集中。
この世界は偽物だという事実を強く思う事で、抜けだせるらしい。
「体育館バージョンとか図書館バージョンもみたかったなー」
「だいぶ余裕あんな、あんた」




