04 私の押し、華麗に形勢逆転、できなかった
ウォルド様と私を縛り上げた敵は、なんと重い罪を背負った脱獄犯を追ってくる、エリート兵士なのです!
このままだと、再び牢屋にレッツゴーしてしまう。
それは非常にいただけない。
私の桃色の逃避行が、ジエンドでデンジャー!
なので、いただきまーすっ。敵の腕にがぶりっ!
「この女っ!」
「ふががががっ」
ぶんぶん振り回すでない。
怪我くらいは追わせてやるーっ!
私は押しの荷物になるだけの、やっすい女ではないのだぞよ!
「いててててっ! こいつほんとに女かっ!?」
ふかぶかと噛みついて歯形を作っていたら、隙ができたのでさっそうと逃亡。
失礼な、花も恥じらう乙女になんという暴言を!
「おいっ、馬鹿な真似はすんな!」
けれど、そのかみつき攻撃でウォルド様を心配させてしまった。
大丈夫っすよ。
こんな時のために、逃げ足だけは早いんで!
そういうわけで、その場から逃走!
森の中を、疾走!
ぶあっ、上から木の葉ふってきた。
視界じゃま!
ぎゃんっ!
転んだ!
岩に躓いた!
「ったく、しょうがねぇ」
おっとウォルド様のたわらかつぎ!
私、運ばれてます!
眺めはいいですけど、罪悪感!
なんてやってたら前方に敵!
回り込まれてた!
そんで
「永遠の夢にとらわれるがいい」
高度の幻影魔法?みたいなのをくらった私達は眠りについてしまったのだった。




