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Ⅰ 旅立ち─ ⅴ

「今じゃ王に怯えた連中で、まともに商いさせてくれる土地は少ない。フィルセインに落とされた土地はもっとダメだ。ロムニア男爵は、まだ中立を保ってると聞いている。あとは、レフレヴィー伯爵と、アリアロス公爵領、セルシアの直轄領も悪くはなかったな」


「しかしなんでそんな遠くまで? ここからならレフレヴィー伯爵領が一番近いじゃないか」

「伯爵領は、もう回ってきたんだ。これから寒くなるっていうのに、あの土地で商いするには厳しい」

「まあ、確かに」


 レフレヴィ―伯爵領は、北の大地だ。あとひと月もすれば、早くも雪と氷に閉ざされる。


「その点、レジエントなら気候は穏やかだ。これから商いをするにはもってこいの場所なのさ」

「ふーん」

 気のない返事をしておいて、ハーシェルはいいかもな、と男を見やった。少なくとも、今の話は嘘ではなさそうだ。


「あんた、腕っ節も強そうじゃん! 俺の目は結構当たるんだけど、どう? 金に関しては、もう交渉出来ないくらいの金額なんで、申し訳ないんだが……」


 確かに、平時の護衛の日当は一万リッツから一万二千リッツ程度。一日三万リッツは破格と言っていい。

 ハーシェルは笑い、馬から降りて言った。


「一日一万リッツでいい。その代わり、三食とおやつ、つけてくれ」

 食べ盛りなんだ、と付け加えると、目の前の男はあっけにとられ、そして腹を抱えて大声で笑った。


*◇*◇*◇*

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