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竜騎士ですが商人やります  作者: 中二の羽ペンと黒歴史のインク
プロローグ
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プロローグ

主人公の名前が女の子の名前です。気にしないでください。次回その理由を書く予定です。

書いてなかったら適当に想像してください


7/30主人公の1人しょうが最後のほう僕になってた部分を修正しました。

作者のリアルでの一人称が僕なのでこれからも間違えて一人称を僕にしてしまうことがあると思います

一部読み返して誤字を編集しました

10/1一部の誤字と数千年という部分を千数百年に変更しました

 俺はとある大手企業の営業マンだ。そして今月もいつものように成績は2位、5年後輩に負けている情けない先輩をしている有栖川(ありすがわ)蓮華(れんか)



 蓮先輩へ

 また私が成績勝ってしまいましたね

 約束通り、明日一日私に付き合ってくださいね?

 いつもの新宿駅前のカフェ10時集合です。

 あと父が贈り物でいいお酒を貰ったらしいんです。なので明日の夜は私のおうちで飲み会になります。きっとお泊りになると思うのでお泊りセット持ってきてくださいね


 麗華(れいか)より



 そうメールを送ってきたのは俺の勤めてる会社の後輩、四楓院(しほういん) 麗華(れいか)だ、容姿端麗、頭脳明晰、営業成績優秀という非常に優秀な彼女は有名投資家のお嬢様だ。

 彼女は有名エスカレーター式女子高に通っていたお嬢様で、大学を卒業したらお見合いをして結婚というレールが敷かれていたらしいのだが、少女漫画の恋愛にあこがれていたらしく、学生中には出来なかったことだから社会に出てやりたいとわがままを言って働いているらしい。といっても入社はちゃんとした正規ルートでしている。若い段階でいい成績を残していた俺が面接官をしていたから嘘じゃない。

 だけどそんな彼女を悪いように思う連中は多い、30代になってもろくに出世できてない男たちと、同年代のOLたちだ。

 男達は女のくせにだとか取引先と寝てるんだろとかいろいろ言ってて、OLたちは歩合制で給料の決まる営業課でいい成績を残してる俺と仲良くしてるのが気に入らないらしい。

 お嬢様なんだからどっかのお偉いさんの息子と結婚して社会に出てこなければいいと、飲みに行ってる時に本人がいる前で愚痴られたがはっきり言って。金目当ての下心満載で上目遣いと猫なで声で媚びを売る君には、麗華が入社してなくても興味は出ないから安心しろとはっきり言ってやったこともある。

 その女は後日人事部に暴言を吐かれたと言いつけていたが先に言い出したのはその女だと飲みに行っていたバーのマスターが証人になってくれたため問題にはならなかった。問題にならなかったといってもその女は1週間もしないうちにやめさせられたが。

 ちなみにそのバーはうちの会社のお偉いさんや営業で使ったりする信頼のあるとてもいい雰囲気のところだ。

 うちの会社の社員だと少しだけサービスしてくれるからよく行っていたのだ。

 ちなみにその時からなぜか勝負が始まって、毎月のように麗華の家に呼ばれているのだが、あそこはあんまり性に合わない。馬鹿でかくて、使用人が2ケタいるようなところなのだ


 まあ遅れるとほぼ一日拗ねて大変だから早めに寝て準備したほうがいい。


「おやすみ」


 誰もいない家にお休みを言うのはすこし寂しいがしょうがない。俺を兄のように慕ってくれている麗華に構っているおかげでめでたく彼女がいないのだから。












「て・・・おきて・・・起きてください!」


「んぁ?」


 俺は聞いたことのない声をかけられながら揺さぶられて起こされた。


「よかった、全然起きないから何かあったのかと思いました」


「まったくだぜ、すっげえゆすってるのに全く起きねえんだもん。お前すげえな」


 そういうのは金髪金目に白いドレスを着ている少女と、あほみたいにガタイのいい茶髪赤目の黒人青年だ。

 その後ろにも知らない少年少女たちがいる。


「全員最後のお一人がお目覚めになられたので改めまして、私はレイブン王国王女、レイナ・D・レイブンです。皆様は魔王が出現するという神託がなされたので召喚させていただきました勇者一行の方々です。

それでですね、今から「ちょっといいかな?」はい、なんでしょう?」


「召喚した?勇者一行?何を言ってるんだ?これはどっきりか何かじゃないのか?」


 そう言い王女?の話を止めたのは金髪に碧眼の美青年だ


「どっきり、というのが何かわかりませんが今の話は冗談ではありません。この世界では数百年に1度魔族の王、魔王が生まれこの世界に現れます。そしてその魔王は力の限りを尽くして残虐な行為をするといわれています。魔族というのはその名の通り魔力が強大な種族です。魔族は魔力が非常に強いために身体能力強化や、魔法の行使などで非常に優れており、人間、というより人種の天敵のような存在です。

 そしてその王になる魔王は非常に強力な存在です。その魔王を倒すために皆様に助力を願いたいと、召喚させていただいたのです。」


「魔王か何か知らないけどなんで僕たちを召喚したんだい?その人種とやらが一致団結して魔王を倒せばいいだけの話じゃないか?」


「確かにそうなのですが、魔王は魔力が無限にあり、とどめを刺すには勇者の職業(ロール)がないといけないと言われているんです。何万、何億、そんな人数で魔王を攻撃したとしても永遠に倒すことは出来ず、魔力も尽きないため弱体化もしない。そんな超常の存在なのです。なのでどうあがいてもこの世界の人種だけでは倒すことが出来ないのです。」


「・・・そうか、話は分かったけど僕たちが魔王とやらを倒せたとして、元の世界には戻れるのかい?」


「わ、私もそれが知りたいです。というかそんな強い人と戦うなんて・・・今すぐ帰して欲しいです」


 泣きそうな声でそういうのは眼鏡をかけた黒髪紫目の勉強できるけど人見知りです!みたいな雰囲気の少女だ。


「ごめんなさい。今すぐ返すことは出来なんです。魔王の魔力が無尽蔵なのは世界の魔力を吸い込んでいるといわれているのですが、その魔王を倒したときに噴き出す魔力を使って元の世界に戻るということは出来るらしいです。ですが現状では戻る方法は正直ありません。

 皆さんを召喚するときに使う魔力は数百年、千数百年かけて魔法陣に溜め続けた物なんです。他の王国などにも魔法陣はあるのですがどの国の魔法陣も魔力がたまりきるのは早くても数百年後、それまで生きているということは一部の例外を除いて出来ないのです。」


「そ、そんな・・・一部の例外というのは?なんなんですか?」


「一部の例外は竜騎士、という職で高位の竜と契約する、というのが1つ目、2つ目は賢者の石という錬金術の秘法から漏れ出す命の水というのを飲むこと、3つ目はこの世界のどこかにある世界樹や精霊樹から作られる秘薬を飲むこと、この3つです。

 1つ目と2つ目は不老長寿、3つ目は永遠の命といわれていますが、3つ目は飲むときに拒絶反応が起き、飲んだ人物のほとんどは死んだといわれています。そして命の水も秘薬もこの国にも他国にも存在はしていません。」


 割と残酷な現実を突きつけられた少女は青い顔をしてへたり込んでしまった。


「き、聞きたいんだけど、も、もし僕たちが死んだら、ど、どうなるんだ?そ、そそそれで終わりなのか?」


 そうつっかえつっかえにしゃべった少年は紫の髪に黒い瞳をした病的に肌の白い少年だ。


「それは・・・勇者と竜騎士は亡くなっても問題ないらしいです。死んでも生き返るのかどうかはわかりませんが、神託の時に神に聞いた聖女が質問してそう返答があったそうです。実際に亡くなった人は勇者と竜騎士にはいないので・・・」


「死んでも大丈夫なのが勇者と竜騎士たった2人だけ?ふざけるな!勝手に読んでおいてどうゆうことだ!!」


 声を荒げたのは俺を起こすときに視界に入ったガタイのいい青年だ。


「すみません。本当にどうしようもないんです。勇者と竜騎士が死んでも問題がないというのはおそらくですが、元いた世界とこの世界で体が違うからだと思います。どの国の歴代の勇者、竜騎士どちらも力が強大なため元の人の身だと自分の力で崩壊してしまうため、神様が専用の体を作っているといわれています。

 なので亡くなっても元の体が無事なので大丈夫、ということだと、」


「あいまいな話ばかりね、というかここにいる人たち明らかに髪の色がおかしかったり、目の色が変だったりしてるんだけど、みんな体は似てるけど違うものになってるだけなんじゃない?」


「それは、自信の内包している魔力の属性や性質などで髪の色が変わる魔力色(まりょくしょく)といわれている物なんです。それで・・・」



 そんなこんなで1時間くらいなっっっっがーーーーい質問会は1時間くらい続いた。俺は途中からほとんど左から右状態で、質問の内容で体調の悪くなってしまった子たちを励ますことに集中してた。

 なんとなく重要なところだけそれなりにしっかり聞いていると、衣食住は人間の国であればほぼ100%のどの国に行っても国から保証される。召喚された人たちはその職のエキスパートなためまず死ぬことはない。死んだ人のほとんどは仲間からの裏切りや不意の事故だった。魔王が現れるまで長くて10年ほどあるからそれまでしっかりと人間の国で鍛えてくれるそうだ。

 それ以外については魔法がどうこう、奴隷がどうこう、女がハーレムが、そんな内容の質問を病的に色の白い少年がしていた。


・・・長い。



「すみません。長くなってしまいました。質問がひと段落したので、ひとまず座りましょう・・・すでに座っている方もいるのでその周りの椅子に座ってください。」


 そう言った王女様の合図でまじめに立っていた4人と食い気味だった色の白い少年が丸テーブルの周りにある椅子に座った。

 ちなみにすでに座っていたのは俺と、ガタイのいい少年と、元の世界に帰れるかどうかと質問していた少女とその他6人だ。

 丸テーブルは10椅子あり、真面目に聞いてなかった組みは全員同じ席に座っている。元は元の世界少女が気分が悪そうだったため座らせて、その右隣に俺が座っていたのだがいつのまにか1個となりに移動されてしまった。そしてその空いた俺の左隣に、髪の色とかがおかしいと質問していたまじめな褐色肌で黒髪オレンジ目の引き締まった体の美人さんが座った。もしや俺ががが、と思ったけど元の世界少女が心配だったようだ。・・・シッテタ

 ちなみに俺の右隣りにはガタイのいい黒人青年が座っている。


「では全員席に着いたのでステータスプレートを配ります。ステータスプレートは特殊な鑑定魔法が賭けられています。魔法陣が書かれているところが裏になってますので、裏に一緒に配る針で血を垂らしてください。そうしたら表の何も書いていないほうに名前、年齢、種族、職業、レベル、ステータス、技能、スキルなどが表示されます。

 ステータスプレートは血を垂らした本人にしか使えない身分証になります。そして持ち主でない場合持ち主の許可がないとみることが出来ません。そして持ち主と他の人の場合ではステータスなど一部の項目の見え方が変わってきます。ステータスはSS、S、A、B、C、D、E、F、G、Hの10段階になっていて本人の場合は記号10段階に-10から0、+10までの21段階、他人には--(マイナスマイナス)記号、-(マイナス)記号、記号のみ、記号+(プラス)、記号++(プラスプラス)の5段階で表示されます。

 そして一番重要なのが表示量の変更です。基本的に他人に見せるときはテータス、技能、スキルは隠します。この3つは自分の強さをとても分かりやすく教えてしまうため、むやみに教えていると命の危険が増えると思ってください。ただこの国の一部の人にはステータスのみ、私、国王にはすべてを開示してください。

これらの情報は敗れぬ魂誓い(ギアス)によって絶対に口外しないと契約をさせていただきます。」


「強さを分かりやすく教えるって事ならなんでレベルは隠さないんですの?レベルもわかりやすく強さを教える情報の一つじゃない」


「それはレベルの高さがその人のその職での熟練度そのものを示しているからなんです。わかりやすい話だと騎士になるためには、近接戦闘系の職に就いていないといけないのですが、条件はそれだけではなくレベル70以上でないといけないという条件もあるんです。レベルの上限は100ではないということだけわかっています。上限が500なのか999なのか1000なのか、それはわかっていません。ちなみに歴代最高は勇者の347レベルです。」


 質問にしっかりとした回答が返ってきた褐色美人さんは胸の下で腕を組んで左手を顎に添えて悩まし気な表情をしている。む、胸が強調されてえ、えろい!!

 あ、凝視はしてないよ?顔を見たときに視界の端に移っただけだから。さすがに凝視するほどTPO弁えてないわけじゃないから。


 ステータスプレートは縦9センチ横16センチほどの大きさで厚さは7ミリってところか、スマホと同じくらいかちょっと縦が長いくらいだ


「ではステータスプレートにステータスが表示されたら見せに来てください。確認をさせてもらいます。」


 王女様は話が終わっても座らずに立ってる。えらいな。歩き続けてるならまだしもずっと直立不動で1時間以上たってるって波じゃないよね。絶対脚パンパンになる

 そんなことを思いながら血をたらすとじんわりと血が魔法陣にしみこんでいって、少ししたら魔法陣の色が白から黒に変わった、それで表を見たらうっすらと文字が浮かび始めた。


「勇者じゃない・・・」


 そんな小さな声で聞こえたつぶやきはもう一つのテーブルの色白少年からだった。

 いや君が勇者ってのはあり得ないと思うな。そんな俺の思いは口に出さなかった。なぜか少年のつぶやきは俺にしか聞こえなかったみたいだ。


「ステータスが表示されたんですけど、見せに行っていいんですよね」


「はい、もちろんです。あなたは・・・ウィリアム・カーター、勇者ですねレベルは1、・・・なるほどわかりました、ありがとうございます。表示させないようにする場合はどこを表示させないかを念じると出来ます。」


 ウィリアム君は金髪碧眼の身長は180弱くらいのイケメンだ・・・イケメンシスベシ

 案の定勇者だった。一人称が僕だけど物腰は穏やかで何だか俺とキャラがかぶるな・・・


 ウィリアム君が店に行ってから続々とプレートを見せに行き始めた。

 職業は勇者のほかに舞闘家、盾守り、弓士、賢者、星読み導士、剣士、槍士、棒術師、魔導士、精霊魔法士、それに今見せに行ったが隊のいい黒人が格闘家、その後に見せに行った色白少年が呪術師


「あなたが最後ですね、あとは竜騎士だけですが、一応見せてくださいね」


 その言葉に俺は少しだけ苦笑いになるだって・・・


「・・・え?商人?」


 そう俺のステータスプレートは商人(・・)と表示されている(・・・・・)からだ。

 書き忘れたことですが、次回以降の後日に書く予定ですが、最後のほうの最後に残ってるのは竜騎士だけ、というのは竜騎士と勇者だけは力が強すぎて専用の体が作られると説明してあります。そしてその体に乗り換えるには1回死ぬしかないんです。同じ世界で死んで同じ世界で生き返ることは出来ないので、一回死んで別の世界に引き込んで生き返らせるという手順を踏んで勇者と竜騎士はそれぞれのロールに付きます。なので確実にこの2職は異世界からの召喚された人たちの中にいるという設定になってます。なので残った主人公が竜騎士じゃないなんてことは無いんですが、商人なんです。

 ちなみに勇者と竜騎士が異世界で死んだら元の世界の体に生き返ります。同じ世界で死んで同じ世界で生き返ることになるんじゃね?って思うかもしれないですが異世界でロールに付いたら少し魂が変わるので別の魂だけど限りなく元の魂に近い状態になるわけです。なので死んだら元の世界に戻ってちょっと魔法とか使えるかもしれないけど普通に生きていけるんです。という設定です

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