未来へ。
人は一年でどれほど変われるのだろうか。
ましてや、6年あればさほどの事はかわるだろう。
周りの環境も。自分も。
結局、あの時の事は23歳になった今でも忘れられない。忘れてはいけない。
あれから僕はまた少しずつ変わっていった。
主に月夜のお陰で。
だが不思議なことに、月夜に恋愛感情を抱く事はなかった。あんな美人が、ずっと言い寄ってきても、僕は動じなかったのだ。それほどまでに瑞乃の事が好きなのだろうか。好きだったのだろうか。
僕がどう変わったのかといえば。
段々と、本当にちょっとずつだが、あの頃より明るくなった。修学旅行の季節には自然と男友達の絡んだり、夜中に枕投げして谷岡に朝まで正座させられたりもした。楽しかったなぁ。
僕は授業聞いてなくてもテストは平均以上くらいは取れるのだが、良い大学に行くために本気で勉強したりもした。あの時も幸せだった。
大学に入ると、バイトを始めたりもした。
理由が本を買うためってのがなんとも僕らしいけど。
ぶっちゃけ大学は単位さえ取れればそれで良かったので講義中に他の勉強(主に読書)したりしてた。
そしてあの時から、瑞乃が記憶を失ってから、6年の月日が流れた。
子供が好きだった羽衣は教員免許を取って小学校の教師になったし、カンナは高校卒業後アメリカの大学で何かの研究をしているらしい。
七峰は院に進んでカンナと同じく研究。
佐原はラノベ作家として成功している。東京に行った後、一応高校に行ったらしいが、大学は行かなかったらしい。ちなみに明日は佐原のデビュー作『戦線無双』は、明日最終巻の10巻が発売する。それと同時に、僕は先にきいていたのだが、アニメ化の発表。最終巻の内容までアニメ化するらしい。ちなみにこの『戦線無双』、コミカライズ(現在既刊8巻)と合わせて累計150万部を超える大ヒットとなった。なんで今までアニメやらなかったんだろ。
月夜は、僕と同じ進路を取った。
本人曰く、これから先、貴方の心が私に向く事はなくても、貴方が傷ついた時は癒せるように、貴方が辛い時にそばにいたいの。だそうだ。
そして、その僕の進路とは。
「はじめまして。今日から担当編集を務めさせていただく早見です。よろしくお願いします」
紛う事なき、編集者である。
今日から後日譚として6年後の話を始めていきますよぉぉ!!!
今の構図は、ずっと思い描いていたものです。
読君と月夜が編集者で、基本仲良いけど競い合ってたり。
にしても6年ですからねぇ。小学生もみんな総じて中学以降という恐ろしき。
まだ作者である僕が大人の時の流れの大きさを、知らないんでこんな例えしか出てきません。ちなみに僕は14歳です




