告白〜taka2
登校途中に告白するのは失敗した。
よって次は教室である。去年のようにクラスが違えば死んだが、今年は同じクラスだ。つまり、チャンス。「おはよ〜」
僕ほどにコミュ障じゃない水上は着替え終わって教室に来たら、クラスメイトに挨拶くらいはする。
よって無理。
いや終わるな僕!頑張れ!おはようくらい言えよ!好きな人と2年同じクラスなのに喋った回数5回(なんで覚えてんだ!?)の作者じゃないんだから!
「おはよう。大丈夫か?」
言った!よくやった!
水上は、いやクラスメイト全員が驚く。それもそうだろう。クラスメイトからすれば僕の声を聞くなど、太陽が西から登るようなものだ。
水上は微笑んで、
「おはよう!
と言った。
1限が終わった。
2限が終わった。
3限が終わる直前、英語のスピーキングテストを次の授業でやると言われた。二人一組、必ず男女でという条件で。
キッタァァァア!!!
休み時間、水上に、英語のテスト組まないかと話しかけにいこうとしたのだが。
水上は以外と、男子人気が高いのだ。つまり、色々とゴミが群がっている。
と、言うわけで。
ゴミの中のダイヤモンドを拾いあげ、自分の席に持っていく。
「水上、僕と組まないか?」
色々な男子の相手で疲れたのか若干紅い顔で水上は頷く。
後ろで悶絶してる男子がいるような気がするが気がしただけだ。
その後はいつも通り、僕は自席で読書に営んだ。3時間ほど。
だって。
ニヤケが止まらない。未だに顔の火照りは取れていないし、目は錯乱し、脳は動乱の真っ只中。
つまり、『照れ隠し』というやつだ。
にしてももうチャンスは部活の時と帰りしか無い。大変だ。
taka2失敗。
宣言しとくと、後28話、つまり全100話で完結予定です。
ちなみに最終回のその後の話、無気力少年Afterが全7話(予定)であります




