愚かにも、僕は。3
場面転換の多さは相変わらずだが、そんな事はどうでもよかった。
もっと、注意しておくべきだった。あいつの恐ろしさは充分に分かっていたなのに。あいつは手段を選ばないと知っていたのに。あいつは誰よりも何よりも、冷酷で残忍だと認識していたのに。
朝。めんどくさいが普通に起床し、遅刻しない程度に早めに家を出て、学校に行くーーそこまでは良かった。
視線が、おかしい。
いつもは僕の事など気にしてもいない、認識してかすらも怪しい、授業で刺され(滅多に無いが)初めて気付く、そんな感じなのに、生徒がジロジロとこちらを見てくる。それだけじゃない。口元を隠し、なにやら話をしている。
まあ気にせずに教室へと入ろうとした。が、教室から出てきた水上に服を引っ張られた。
いや、水上だけではない。月夜にも。両袖を引っ張られ、僕は部室に連れて来られた。再来先生が居る。顔は、酷く青ざめていた。
「早見、君に限ってそんな事はないと思うが、水上や如月、ここの部員と、ましてや全員と、肉体関係はないな?」
なぜそんな事を聞くのか……と。思いはしたが、いう意味はないだろう。
だから、僕は応えるだけでいい。
「ありません」
と。
今日一日、授業に出ずにここにいるようにと言い残し、再来先生は去っていった。
いつも真面目に受けてはいないといえ、読書のスピードは落ちるので4冊しか持ってきていない。
倍の数があれば時間は潰せるのだが、家から持ってくるわけにも行くまい。
だから、簡単な思考ゲームをする事にした
なにがあったのかを考えるゲームを。
果たして文芸部になにがあったのでしょうか。
再来先生の口ぶりから分かるかもしれませんが、彼は知りません。
本当はこれをきっかけにこの事件の解決後さらに文芸部の危機が!?という話もあったんですけどね。書くかどうかは僕次第という事で。




