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愚かにも、僕は。2

 一週間後。すなわち、仮入部期間のスタートである。明日から本入部する生徒もわずかながらいるようだが、大抵はこの学校の部活動の多さに頭を壊す。悩まずに壊れる。

「はい読者の皆さんこんにちは!新キャラキーキャラ愛されキャラの三冠達成春野のの(♂)です!本日よりここ文芸部の一員になっ

「てません帰れ。二度と来るな」

「ちぇ、明日まで待つかな。じゃ、さよなら〜」


「読君と春野君ってさ、仲悪いの?」

「ん〜仲悪いというか、のの君昔読を本気で怒らせたからね」

「本気で?」

「うん。愛想いいし、成績も悪くないから、色んな人に好かれてる子なんだけどね、なにかと問題起こしててさ。」

「それで読君から嫌われてるの?」

「まあ、そんな感じ」


「早見先輩、入部届けです!」

 次の日、ののは早々に僕のもとへやってきて、担任印、顧問印の押された入部届けを持ってきた。

 受け取りたくはないが、受け取らないわけにもいかない。僕にそこまでの権力はない。

「ん。先に言っておくが、問題起こしたら即退部」

 ののはにっと嗤う。

「それはどうでしょうかね」

 とても、不気味に。


 次の日。作者よ、場面転換が多く必要なのはわかるが1話でどんだけの日にち過ごさせる気だ。そのうち「次の日とか全部合算すると2年生編だけで400日超えてるwww」とか言われるぞ。

 僕は、ラブレターをもらった。教師から。

 机の中に入っていたのはハートのシールが貼られた一通の手紙。裏を向けると名前が書いてある。『七峰響也』と。

 曰く。今日の放課後、屋上に来い。だそうだ。


「よお、早見」

 屋上。だから場面転換多いよ。

「久しぶりですね。ライバルとして登場したのに出番のなかった七峰先生」

「それは仕方ねぇだろ。作者だってこの前キャラ設定見直すまでわすれてたんだからよぉ」

 おい作者。

「それで、なんのようですか」

「安心しろよ。ただの忠告だ」

 身体の毛が逆立つ。それほどの力強さ。

「あいつは、ただもんじゃねぇぞ」

 意識が持ってかれるーーギリギリのところで耐える。

「ええ、分かってますよ、それぐらい」


 僕は、分かっていなかった。あいつは、僕の想像以上の化け物だった。

祝!七峰せんせー再登場!

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