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愚かにも、僕は。1

 春休み?そんなもの潰れましたよはい。

 というわけで僕達は2年生。それはいい。むしろ僕達が1年生のままだったら問題だ。

 何がダメかと言うとーー

「なんでお前ら同じクラスなんだよ……」

 2年2組。知り合いのクラスメイト、赤羽羽衣、神崎カンナ、如月月夜、七峰奈々美、水上瑞乃。ふざけんな。あ、後一応B君同じクラスでした。本名知らんが。再登場おめでとう、B君。

「百歩譲って羽衣とカンナ、後七峰はわかる。月夜、水上、お前ら学科違うだろうが」

 どこがで説明していたと思うが、僕と羽衣、カンナや七峰は普通科。水上は文理特進、月夜は国際教養科だ。

 さらに言うならこの学校では1、2組が文理特進、3〜6組が普通科で、7、8組が国際教養科となっている。

 受験の際は文理特進の方が特待取りやすいから水上もその口か?

「あれ、でも瑞乃ちゃんって確か転校生なんだよね。ならわざわざ文理特進に行く必要あったのかな」

 場は、一瞬にして重い空気に包まれた。

 一体水上に何があったのかーー

 カラリと、教室の扉が開いた。

「早見せんぱーい!」

 僕が2年生になってから困った事その2。

 僕の中学時代の唯一の後輩。こいつが入学してからの2年間はずっとつきまとわれていた。

 むぎゅーと、僕の腕に捕まっている。

 なまじ容姿がいいので、また僕は視線を集めることになった。

「何回言えばわかるんだ?僕にそっちの気はねぇよ」

 こちらを見ていた傍観者どもの目つきが変わる。

「そっちの気」と言う言葉に。

 一番驚いているのは水上だろう。さっきまでの暗い表情は一瞬紅く染まりその後目が白黒になり、頭が働いていないようだ。

 羽衣は当然の事ながら全てを知っているので、なにひとつ驚かない。何故か月夜も。

「えっと、紹介するねー!」

 羽衣が声を張る。

「私と読の中学校の後輩の、春野(はるの)のの君だよ!」

「ちなみに男だ」

 一応、付け加えた。容姿が完全ショートヘアの女の子だからね。うん。

「というか早見君中学の時なにやってたの?」

 水上からすれば、かなり疑問を抱く点ではあっただろう、なぜなら僕の性格がこんなだから。どっかの龍鳴竜に作者が言われたらしいしな。読君全然無気力じゃないって。さすがにここまで行くと作者としても都合が悪いわけで。なにせラブでもコメディでもない上に少年が無気力じゃないときた。タイトル日常だけになっちゃうよ。

「早見はね、中学時代読書部なる謎の部活作って、数々の伝説を轟かしてたよ」

ん?

「七峰って、中学同じだったのか!?」

………羽衣と七峰は顔を見合わせる。

「「今更!?」」


「こんにちは!きょうから借入部する、春野ののです!よろしくお願いします!」

「借入部は来週からだ、帰れ」

「え?いやですけど?」

「よしわかった。別に借入部してもいいが部長である僕の言うことには従う事」

「あ、はい。よろしくお願いします」

「ん、よし帰れ」

「なんでですか!?」

「少し前の会話を思い出せ。よし思い出したな。さあ僕に従え」

「ちょっと、酷くないですか早見先輩!」

「酷くない酷くない。僕は僕にある正当な権利を使用してこの部室から害悪を取り除こうとしているだけだ」

「誰が害悪ですか!?」

「お前だお前」

「僕のなにが害悪だって言うんです!?」

「存☆在」

「そんな作者みたいな事言わないでくださいよ!」

「作者で思い出したがそろそろ作者が疲れてきたところだからこれ以上続けるとお前登場早々消されるぞ」

「やだなー消されるわけないじゃないですか。僕これから少しの間キーキャラなんですから」

「お前はまだ神の力を知らないのか。そんなもん僕の中学時代の後輩が二人になって入学してくりゃお前の存在なんて価値がねぇんだよ」

「う、うぅ……そこまで言わなくてもいいじゃないですかせんぱいぃ……」

「よし、自主的に帰らせることに成功したな」

「読君、今のはただの後輩イジメよ……」

会話主体のお話。いつか会話オンリーで1話書きたいですね。

春野のの、名前めっちゃ迷いました。

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