瑞乃とデート。1
9時55分。ぴったり5分前に駅に着いた僕だったが、水上瑞乃はすでにそこにいた。
「遅いよ。女の子は待たせちゃ駄目って前にも言ったでしょ!」
「俺に出来るのは5分前行動までだ。それ以上先に来るなら俺にはどうする事も出来ないと前にも言っただろ」
事の発端は1月1日。あの日、俺は水か…瑞乃と初詣に行っていた。初日の出も見た。
その帰りだ。
「これから、毎週土曜日は私とデートね」
頬を赤らめ、瑞乃は言った。
「私が、貴方に『恋』を教えてあげる」
いくつかのルールもある。そのうちの一つが、『二人きりの時は名前で呼ぶ。』だった訳で、今俺は水上と呼んではいけないのだ。
「どうしたの?ボーっとしちゃって。そういうの、女の子からしたら結構イヤなんだからね」
と、瑞乃は俺の顔を覗き込むように下から顔を出す。
今は電車。今日は映画デートらしい。見たかったんだよ『不能犯』。漫画のタイトルが出るのは珍しいな。
ちなみに1章の始めの方にあった瑞乃とのデートの時、電車内ではずっと本を読んでいたのだが、デート中に本を読むのはNGだそうで俺のカバンには本一冊すら入っていない。スマホをいじるのも駄目だとよ。
……これが『普通』のラブコメ主人公なら名前呼びで躓くんだろうなぁ… 俺の性格上、名前呼びの女が結構いるので全く持ってそういうラブコメイベントは起こらない。
1 章を振り返ってみると俺、結構な量のラブコメイベントを潰してるんだよな。なのにサスペンス的なものはしっかりと…いや、この話はやめよう。神に世界ごと消される恐れがある。
「だからボーっとすんなって言ってるでしょ」
おっと、気づかぬうちに想像の彼方へと行っていたらしい。
今日のデートは映画だからこの前見たいに次の日死ぬなんて事は無いぞ〜と意気込む俺に、とある絶望の声がかかる。
「あら?読君と瑞乃ちゃんじゃない。どうして二人が(強調)こんなところに二人で(強調)いるのかしら?」
はいはいというわけで2章から追加されるラブコメイベントの1つが出てきました。
今までのラブコメなのにラブコメじゃない!って感じなのが好きだった人もいるでしょう。
だがしかし!僕が書きたかったのはあくまでラブコメであり、それを書くも書かぬも僕の自由というものですよ!
読者離れなんて怖くない!
嘘ですすいません!読者離れると僕の精神死にます!ただでさえ今日ブクマ減って傷心状態なんですから!
それを慰めてくれ優しいお方♪どうぞ感想、ポイント評価、ブクマ、レビューなどしていって下さいませ!感想はログインしてなくてもかける設定にしておりますので!
総pv一万五千突破しました!スマホから読んでいる人のpvが一万を超えました!いつもありがとうございます!




