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彼と『彼女』のマリッジライフPart6

 カタカタカタと、パソコンの画面には文字が浮かんで行く。

 コーヒーを啜り、また手を動かす。

 ラスト一行。改行し、了という文字を打つ。

「ん〜終わったぁ〜!!」

 時刻は午前8時。9時には完成すると言ってあったので、十分な余裕がある。仮眠を取ろうと、30分後に目覚ましをセットし、ベッドダイビング。

 徹夜で疲れきった頭は、すぐに夢へと引きづりこまれていった。


 幸せな夢を見ていた気がするが、思い出せないものはしょうがない。

 不意に、扉が開く。夢で見た気がする。

 そのぶっきらぼうな笑顔は、私にとってほ太陽以上に眩しいものだった。

「おはよ。ご飯できてるぞ。」

 未だになれない3ヶ月前と変わらぬその口ぶりに、胸が高鳴る。思わず叫びそうになるほどに。

「お姫様抱っこして?」

 ちょっとしたいたずら心が働いた。

 顔が真っ赤になっているその様は、とても可愛らしかった。

 そして部屋に足を踏み入れ、私の体は中に浮く。高校生の時とは違う、とても頼り甲斐のある体。

 可愛さとかっこよさを兼ね備えたこの夫、ひょっとして人類最強なんじゃないでしょうか。家事出来るし。

 ちなみにうちは私が働いて夫が家事をするという、今ではそうでもないが、ちょっと珍しい形だったりする。(おーい作者ー彩理ちゃんの時とネタが被ってるぞー)

 お姫様抱っこという夢の時間は終わり、美味しい朝食のもぐもぐタイムである。美味しい。バランス良く互いの個性を生かし合う調味料のバランス!とろふわな玉子!外はカリッ中はフワッと素晴らしい食パン!美味い。美味すぎる。

 結論、私の夫は人類最強だった。


 担当との打ち合わせを終え、帰宅。以外と早く終わり、午前中に帰ってきた。

 掃除機の音が聞こえる。うちの夫は掃除が好きなので、邪魔しないでおこう。

 近所の公園のベンチで、鉛筆を走らせる。プロットを作っているのだ。

 気づけば、小一時間経っていて、もうお昼の時間だった。そろそろいいだろうかと、玄関を開く。ふわりとハーブの香りがして、リビングからは美味しそうな匂いが漂っていた。

「ただいまー」

「お帰り、ちょっと待ってて、すぐに出来るから」

 カバンを置き、服を着替えて手を洗い、再びリビングへと戻る。そこには、彩り良く野菜の並べられた、ナポリタンがあった。

「「いただきます」」


 基本的に、夜は仕事の時間だ。昼と違って街が静かだから、より集中出来るのだ。

 だが、今日は早々に小説を書くのをやめ、お風呂に入った。

 今日は、何度目かの、ベッドシーンを演出する日。

 ベッドで見つめ合い、口にする。

「愛してるよ、読。」

「愛してる。瑞乃。」

というわけで「彼と『彼女』のマリッジライフ」でした。

あしたはお休みで、金曜日から2章スタートとなります。そちらも、よろしければどうぞ。

これから一話からどんどん改稿して行くので、暇な方はそちらもお読み下さい。

追加された容姿などのキャラ設定は更新時の最新話前書き、後書きにも書いておくので問題はないでしょうが。

それでは、本を愛する全ての生命体へ愛を注ぎつつ、今宵も良い睡眠を。

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