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彼と『彼女』のマリッジライフPart3

「社長!本日のご予定ですが…」

「全部頭ん中に入ってるから問題無い。それより、ホビー科へ書類を早く持ってくるよう伝えてくれ」

「りょ、了解です!」(社長、今日も完璧だなぁ…)


「社長!今日仕事終わったら飲みに行きませんか?」

「悪い。嫁が寂しがってるからやめとくよ」

「最近付き合い悪いですねー」

「来月産まれるし、限りある二人きりの時間を大切にしようと思ってな。また来年あたり誘ってくれ。」

(社長、さすがだな…あれだけの仕事抱えてるのに、全く疲れてない…)


「オイコネ入社ども、書類持って来いって言ったよな?」

 すると相変わらずのアホヅラの少女とシスコンこじらせてイケメンなのに女が全く寄り付かなくなった奴らはビクーッと肩を震わせた。

「そ、それよりさ、読!もう7時だよ?カンナちゃん寂しいんじゃないかな?」

 そう言われると愛妻家の身としてすぐさま帰らざるを得ないわけだが。

「明日中に持ってこなかったらクビな。横のもだぞ」

 華月さんは結構青白い顔をしている。それもそうだろう。華月さん、今まで色んな会社でやらかしてきたもんね。それを拾ってあげた俺の慈悲。

 さてさて、おうちに帰りましょうかね。


「ただいま」

そう言うと玄関に来るのは、カンナではなく月夜だ。

「お帰りなさい、読君」

「いつも悪いな月夜。家事とか頼んじゃって」

「まあ、家政婦という仕事なのだし、当然の事よ。それに、好きな人の家に住み込む権利を正当に得るのは、私にとってはプラスなのよね」

 色々怖いし周りから浮気認定されるかもしれないんでやめてもらえますかね。

「そろそろ結婚しろよ。なんなら、いい男紹介してやるぜ?」

「遠慮しておくわ。私は貴方以外と結婚するつもりはないから」

「なら、永遠に独身だな」

「さらに処女。」

「いらない情報を付け足すな」

「読〜」

 てとてとと、お腹の大きくなった金髪碧眼のロリっ子がやって来る。

「「安静にしてろ」」

 月夜は俺の子供も愛情を注ぐ対象になるらしく、かなり良く働いてくれている。

 ムギューと、身体に抱きついて来るのだが、この体勢は正直子供が心配である。

「カンナちゃん、あまり動かないようにね。私は食事の準備をしてくるわ」

 先程はああ言っていたが、月夜は本気で俺と結婚しようとしている訳ではない。むしろ、カンナと俺との結婚を手助けしてくれたまである。

 それはそうと、俺はカンナの父の会社を継いだのだが、中々の激務で、風呂でゆっくりとしたい。

「月夜、風呂沸いてるか?」

「当たり前よ」

 やはりかなりの有能だ。

「わたしも一緒に入る!」

 まあ、こいつ一人でってのも心配だし、それぐらいはいいかな。

 いつも、寂しいだろうし、家でぐらいは、ベッタリしていても文句は言われまい。

何はともあれ、カンナルートでした。ほぼ月夜ルート。いや、ちゃんとカンナと結婚してるから!

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