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トラブルルーム4

「やっべ寝すぎたかな……」

 どうせ今日は休みだし関係ないのだが、しかし客を招いている人間が起きるには、いささか過ぎた時間に目を覚ましたと言わざるを得なかった。

 ちらと自分の寝室を見ると、瑞乃はまだ寝ているようで、悪巧みを思いつき、そっと部屋に入りこむ。

「うわっ!?」

 何かに滑り、思い切り尻餅をついてしまった。足元には少しインクの落ちた写真があった。

「……これはしまっておかないとやばいな……」

 なぜなら、それが瑞乃の高校時代、記憶を失う前の僕とのツーショットだったからだ。

 初対面で通している以上、これを見られるのは流石にやばい。

 ベッド脇の収納ボックスの中にしまい込み、同時にその中からペンと大きめの鏡を取り出した。


***


 やばいやばいやばいどうしよう咄嗟に寝たふりしちゃったけど!!え、あの写真私だよね!?私と早見さんだよね多分。

 なら……私と早見さんは高校時代に会っている……それも、ツーショットを撮るほどの仲?パッと見ただけだし色も落ちてたからはっきりとは分からないけど、もしかして、手を繋いでいた……?

 なら、私と早見さんは……

「っ!?」

 早見さんはガサゴソと何かを持って私に近づいてくる。まさか……エッチなことする気!?

 目を開けられないから分からないけど、でも、なんだか怖い……男はみんな獣だってお姉ちゃん言ってたし、逃げた方がいい?でもそんなことしたらデビュー出来ないかもだし……

「こんなもんかな……」

顔の前に、何かを置かれた気がする。そしてキュッキュッと甲高い音が響く。

「よしっ!出来た!」

 パタンとドアが閉まる音がしたということは、きっと早見さんは部屋から出て行ったのだろう。

 そっと目を開ける。

「きゃあぁっ!!」

 自分でも驚くような、少女漫画のような叫び声が出た。

 私の目の前には、鏡があり、その鏡に映る私の顔は、落書きされていた。しかし、私は落書きなどされていない。つまり……

 ひょいと顔を動かすと、何も書かれていない私の顔と、その横に落書きされたベッドが写っていた。つまり、落書きされていたのは鏡。なるほど、私の高校時代の恋人(推定)は非常に優しい人らしい。

「どうかしましたか?水上さん」

 わざとらしい敬語で、早見さんは話しかけてくる。

「いえ、なにもありませんでした。あなたが何もしなければ」

 皮肉を混ぜ、私も返した。

「そうですか、ご飯、出来てますよ」

 少しも顔色を変えることなく、早見さんはリビングへの移動を促す。

「はい、いただきます」

更新遅れてすいません(結局改稿もあんまりしてないやつ)

しばらく、こちらは毎日投稿+一日一話の改稿としたいと思います。

12月はテストもないので、本気で小説に向き合っていこうと思います。1月2月は受験なのであれですけど……

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